2024年(令和6年)11月に実施された高圧ガス移動監視者講習の検定問題(過去問)を、見て覚えている限りで再現してみました。
今のところ「令和最新版の過去問」です。
ここは高圧ガス移動監視者の令和6年度 第3回の検定問題を再現して解いてみるページなんだなぁ。
前回はわたしが解説したので今回はおっさんの番ですね。
へいへい。俺がいかにも仕事しないオッサンみたいな注釈やめてくれよな…
たまには長文のガチ解説とかやってみたらどうですか?
どっちかっつーと肢の一つ一つを一言で判断できる方が本番向けに良いと思うが…
解説の途中に本編ページの該当箇所へのリンクを貼る事があるから、必要に応じて使って貰えたらだな。
高圧ガス移動監視者-過去問 令和6年度 第3回 概要
今回の検定試験の実施内容と次回の予定です。
仕様 | 情報 |
---|---|
検定 実施日 | 令和6(2024)年11月29日 |
検定会場 | 北海道 青森県 千葉県・神奈川県 新潟県・富山県 広島県 福岡県・大分県 |
制限時間 | 90分 |
問題数 | 20問 |
合格基準 | 正答率60% |
合格発表日 | 令和6(2024)年12月中 |
実施予定 次回検定 | 令和6年度 第4回 令和7(2025)年2月14日 |
次回 会場予定 | 千葉県・東京都・神奈川県 愛知県 香川県 沖縄県 宮城県 |
次の検定日は2/14、バレンタインデーですね。自分用のチョコはチロルチョコでいいかな…
どーせお前さんが俺にくれるのは去年と同じで、食べかけのチョコボールとかだろ?
問題として出題された論点を纏めます。
出題 | 問題の主たる論点 | 前回 配置 |
---|---|---|
法令 基準 | ②高圧ガスの定義 ③ローリーでのガス移動 ④ローリーでのガス移動 ⑤バラ積みでのガス移動 ⑥バラ積みでのガス移動 | ①高圧ガス保安法の目的② ③ ③ ⑤ ⑤ | ①
計算 性状 | ⑧基礎的な計算 ⑨ボイル・シャルルの法則 ⑩液化ガスの性状 ⑪燃焼と爆発 ⑫可燃性ガスと酸素の性状 ⑬毒性ガスの性状 ⑭LPガスの性状 ⑮特殊高圧ガスの性状 | ⓻ゲージ圧力と絶対圧力⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ |
法令 基準 | ⑰高圧ガスの移動 ⑱ローリー容器と付属品 ⑲高圧ガス容器 ⑳非常時の措置 | ⑯ローリーでのガス移動⑰ ⑱ ⑲ ⑳ | ⑯
この配置も見慣れすぎてしまったな…
ここ何年もほとんど変わらずですねー
高圧ガス移動監視者-過去問 令和6年度 第3回 法令・基準Aパート
まずは法令の前半で6問を軽く流していこうかね。
問01.高圧ガス保安法の目的
■問題文
法の目的で災害防止・公共の安全確保のために定められているのはどれ?
イ.民間事業者および高圧ガス保安協会による、高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進すること
ロ.高圧ガスの製造を規制すること
ハ.高圧ガスの容器の製造を規制すること
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は7.イ・ロ・ハ、ですね。
いつもの目的条文だけど今回は簡単だったな。
高圧ガス保安法 第1条
この法律は、高圧ガスによる災害を防止するため、高圧ガスの製造、貯蔵、販売、移動その他の取扱及び消費並びに容器の製造及び取扱を規制するとともに、民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進し、もつて公共の安全を確保することを目的とする。
問02.高圧ガスの定義
■問題文
正しい記述はどれ?
イ.常用の温度で圧力0.2㎫となる圧縮ガス(除く:圧縮アセチレン)で、現に圧力0.2㎫であり、かつ温度35℃で圧力0.2㎫となる圧縮ガスは高圧ガス
ロ.温度15℃で圧力0.3㎫となる圧縮アセチレンガスは高圧ガス
ハ.圧力0.2㎫となる場合の温度が30℃である液化ガスは高圧ガス
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は6.ロ・ハ、ですね。
肢イは無駄に長くて数字が違うだけっつーな…
高圧ガスの定義 | どのガスが | 温度が | 圧力が |
---|---|---|---|
① 圧縮ガス | 毒性の無いガス 酸素 ※②を除く | ・現在温度で ・35℃時点で | 1.0㎫ ≦ 圧力 |
② 圧縮アセチレンガス | 圧縮アセチレンガス | ・現在温度で ・15℃時点で | 0.2㎫ ≦ 圧力 |
③ 液化ガス | 液化ガス | ・現在温度で ・35℃時点で | 0.2㎫ ≦ 圧力 |
特定品目 (特殊高圧ガス) | ④液化シアン化水素 液化ブロムメチル ※危険性が特に高い | ・35℃時点で | 無条件で |
問03.ローリーでのガス移動
■問題文
ローリーでの高圧ガス移動について正しいのはどれ?
イ.移動監視者が液化ガスである質量3,000㎏の酸素の移動を監視するときは、常に所定の免状or講習の修了証を携帯しなければならない
ロ.容器元弁、緊急遮断装置に係るバルブなど付属品が突出した容器は、付属品を車両の右側面以外に設けた堅固な操作箱に収納しなければならないが、操作箱と後部バンパの後面との距離に規制はない
ハ.可燃性ガスの移動時は消火設備を携行しなければならないが、特定不活性ガス,酸素,三フッ化窒素を移動する際はこの限りではない
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は1.イ、ですね。
なんか文章が長くなった…のか?
項目 | ローリーでの移動と容器・車体の設備等に関する基準 |
---|---|
① 防波板 | 高圧ガスの充填容器の内部に防波板を設けて液面揺動を防止する =タンクコンテナ・継目なし容器は対象外 |
② 高さ検知棒 | 容器の地盤面からの高さが車両の最も高い部分(主にトラクタヘッド)より 高い場合、高さ検知棒を設ける |
バルブ類の位置 | ③容器へ高圧ガスの送出・受入時に使用する容器元弁(バルブ)の位置により… 1.バルブ類が容器後方にある場合:車両の後ろバンパから40㎝以上離す 2.バルブ類が容器後方以外にある場合:車両の後ろバンパから30㎝以上離す 3.バルブ類が操作箱(※次項)内にある場合:車両の後ろバンパから20㎝以上離す |
④ 操作箱 | バルブ類や操作機器が容器から突出している場合、操作箱の中に収納する 操作箱は車両の右側面以外に設置する |
緊急遮断装置 | ⑤高圧ガスの送出中、弁やホースの破損等で漏出する場合は離れた場所から操作 タンクローリー運行中は緊急遮断装置を必ず閉止の状態で運行する |
⑥ 温度計 | 温度の検出部は容器内の液相部に取付する |
圧力計 | ⑦圧力計は容器の内圧を知るためのもの ブルドン管式の圧力計を容器内の気層部に取付する |
⑧ 液面計 | 容器に付属する液面計は差圧式の物を採用し耐圧部分ににガラス・合成樹脂など 損傷しやすい材料は使用しない |
⑨ アースコード | 液化ガスも運搬中に液面が揺動する事で静電気を蓄積する 荷卸し先でガスを送出する前に必ずアースコードを接地し静電気を放電する |
⑩ 配管 | 液やガスの配管はマフラなど熱い部分から20㎝以上離すか防熱措置を講ずる |
問04.ローリーでのガス移動
■問題文
ローリーでの高圧ガス(除く:液石)移動について正しいのはどれ?
イ.液化ガスの充填容器等は、容器内部に防波板を設ける
ロ.液化ガスのうち、可燃性ガス,毒性ガス,特定不活性ガス,酸素の充填容器等には、液面を容易に目視できるようガラスを用いた液面計を使用する
ハ.毒性ガスを移動する際、その種類に応じた防毒マスク,手袋,その他の保護具,応急措置の資材,薬剤,工具などを携行した
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は5.イ・ハ、ですね。
やっぱり何か肢の一つ一つが長くなってる気がするなぁ…
問05.バラ積みでのガス移動
■問題文
高圧ガスの充填容器等(除く:液化石油ガス)を車両での移動で正しいのはどれ?
イ.充填容器等(除く:内容積5ℓ以下)を積載・移動する際に、転落や転倒での衝撃や損傷防止の措置を講じた
ロ.水素と酸素のを混載する際に、お互いのバルブを向き合せないようにした
ハ.毒性ガスの移動中、単に駐車する場合では第一種保安物件の近くや第二種保安物件の密集地を避け、交通量が少なく安全な場所を選んだ
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は7.イ・ロ・ハ、ですね。
これは一般常識的な内容だな。
項目 | バラ積みでの積載・運搬に関する基準 |
---|---|
容器の保護 (共通) | ①内容積が5ℓ超の充填容器はバルブ損傷防止の措置を講ずる 1.プロテクター・キャップ等を取付する 2.ゴム製・布製のマット等で緩衝しボンベに衝撃を与えない |
容器の保護 (毒性ガス) | ②毒性ガスの充填容器は木枠またはパッキンを施し保護する |
③ 容器の積み方 | 圧縮ガスの充填容器は横積みを原則とする ・立積みまたは斜め積み:アセチレン・液化塩素・液化炭酸ガス |
④ 容器の位置 | 充填容器の後端は車両の後ろバンパから30㎝以上離す |
⑤ 充填の限界 | 充填容器に高圧ガスをフル充填ではなく10-15%は空間を残して充填 |
混載禁止 | ⑥以下の組合せでの混載をしない 1.120ℓ以上の酸素またはアセチレンと危険物乙4類 2.塩素とアセチレン・アンモニア・水素 |
バルブの向き | ⓻可燃性ガスと酸素の充填容器はバルブを互いに向き合わせない |
問06.バラ積みでのガス移動
■問題文
液化石油ガスの充填容器等を車両での移動で正しいのはどれ?
イ.突出したバルブのある容器等は固定式プロテクターorキャップを施す
ロ.内容積120ℓ未満の容器等は、消防法別表で掲げるすべての種類の危険物と混載できる
ハ.内容積118ℓの容器1本のみを移動するならイエローカードの携行は必要ない
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は1.イ、ですね。
ロ・ハは「そりゃねーだろ」って突っ込みたくなるよな…
あれ?ツーマン運行の問題が出ませんでしたね。守らない会社が多いから諦めたのかな…?
高圧ガス移動監視者-過去問 令和6年度第3回 計算・性状
ここからは計算と性状の問題。苦手な部分は危険物乙4のページに寄り道しても良いかもだな。
問07.ゲージ圧力と絶対圧力
■問題文
圧力について(イレギュラーは考えず)正しいのはどれ?
イ.0.3㎫(絶対圧力)= 30㎪(絶対圧力)
ロ.2.0㎫(絶対圧力)< 2.1㎫(ゲージ圧力)
ハ.40㎫(ゲージ圧力)= 40 × 106㎩(ゲージ圧力)
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は6.ロ・ハ、ですね。
最近、106がよく出るんだよな…
問08.基礎的な計算
■問題文
正しいのはどれ?
イ.ボイル-シャルルの法則では、気体の体積は絶対圧力に比例し、絶対温度に反比例する
ロ.プロパンの分子量はアンモニアより大きいが、気体1molの体積はどちらも同じ
ハ.ガス比重が1よりも小さいものは、漏れたら低所に滞留する
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は2.ロ、ですね。
逆ボイル-シャルル、面白いなw
問09.ボイル-シャルルの法則
■問題文
容器に気体が9.0㎫(絶対圧力で)充填されている。ボイル-シャルルの法則で計算すると、絶対温度が1.5倍になると絶対圧力がどれが一番近くなる?
■選択肢
1.8.0㎫ 2.10.5㎫ 3.13.5㎫
4.15.0㎫ 5.18.0㎫
正解は3.13.5㎫、ですね。
摂氏→絶対温度への変換もない問題は初じゃねーか?
問10.液化ガスの性状
■問題文
液化ガスについて正しいのはどれ?
イ.密閉容器内の単一成分の液化ガスの蒸気圧は、液化ガスの量と気相部の大きさで決まり、ガスの温度や種類は関係ない
ロ.温度上昇での膨張割合は、水 < プロパン
ハ.標準大気圧において沸点は、液化酸素 < 液化アンモニア
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は6.ロ・ハ、ですね。
とりあえず酸素の沸点はすげー低いっての覚えとけば凌げる問題だな。
問11.燃焼と爆発
■問題文
正しいのはどれ?
イ.常温・大気圧の空気中で、爆発下限界はプロパン < 水素
ロ.アセチレンは分解爆発性ガスであって、容器に詰めた多孔室仏に浸潤させたアセトン等に溶解させて安全が図られている
ハ.水素は自然発火性ガス
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は4.イ・ロ、ですね。
水素が自然発火したら割ととんでもねー事になるな…
問12.可燃性ガスと酸素の性状
■問題文
正しいのはどれ?
イ.水素2:酸素1の混合ガスは着火により激しく爆発し、水素爆鳴気と呼ばれる
ロ.アセチレンは常温・大気圧下で無色の気体であって、空気よりも僅かに重い
ハ.可燃物の発火温度は空気中よりも酸素中の方が低い
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は5.イ・ハ、ですね。
アセチレンの重さとかは、分子式を覚えていると自然と答えが出るな。
問13.毒性ガスの性状
■問題文
正しいのはどれ?
イ.水分を含んだ塩素ガスは常温でも腐食性が強く、チタン以外の殆どの金属を侵す
ロ.アンモニアは水によく溶け、水溶液は酸性となる
ハ.一酸化炭素は、人体の赤血球中のヘモグロビンと結合し、体内での酸素供給を阻む
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は5.イ・ハ、ですね。
お。人体への影響とかお前さん(でぃ)が好きそうなのが出たな。
…作問者さん、ありがとーございます…?
問14.LPガスの性状
■問題文
正しいのはどれ?
イ.LPガスは主としてプロパンとブタンの混合物
ロ.標準状態で気体ののプロパンとn-ブタンは、どちらも空気より軽い
ハ.LPガスは通常、容器内に気体の状態で充填して貯蔵or移動する
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は1.イ、ですね。
LPのLはLiquefied、液化っつー意味だったよな。
問15.特殊高圧ガスの性状
■問題文
正しいのはどれ?
イ.特殊高圧ガスはいずれも、可燃性+毒性+爆発範囲が広い
ロ.モノシランは発火点が0℃以下で、常温の空気中でも自然発火する
ハ.モノゲルマンは熱的に不安定で、常温爆発する可能性がある
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は7.イ・ロ・ハ、ですね。
モノシランとジシランの事があまりよく知られていないのは、自然発火して燃えちまうから…
よくシラン(知らん)とか言っちゃダメですよ…?
高圧ガス移動監視者-過去問 令和6年度 第3回 法令・基準Bパート
残り5問は法令・基準を流して〆だな。
問16.ローリーでのガス移動
■問題文
タンクローリによる高圧ガス移動について適切なものはどれ?
イ.高圧ガスの移動の際、漏えい等の異常は移動開始前のみ点検すればよい
ロ.移動時に携行する資材や工具は3カ月に1回点検すればよい
ハ.車両の前部および後部の見やすい箇所に警戒標を掲げた
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は3.ハ、ですね。
まあ教科書に出てくる基準通りの問題だな。
基準 | ローリー・バラ積みでの共通事項 |
---|---|
移動監視者 | ①移動監視者は移動の監視をする際、常に免状・講習の修了証を携帯する ・甲 乙 丙種いずれかの化学責任者免状 ・甲 乙種どちらかの機械責任者免状 ・高圧ガス 移動監視者講習の修了証 |
② 携行品 (装備) | ・車両には小型消火器2つ以上と応急措置に必要な資材・工具を携行する ・毒性のあるガスを移動する際、保護具と除害剤・工具を携行する ・携行品は月に1回以上の点検をする |
③ 携行品 (書面) | (イエローカードの携行) 高圧ガスを移動する際、ガスの名称・性状・災害防止についた書かれた書面を 移動中に携帯し、内容を遵守する |
④ 警戒標 | 車両の見やすい箇所に(前後各1枚)警戒標を掲げる ・警戒標のサイズは横幅が車体幅の1/3以上 ・バラ便は積載容量が50ℓ以下(25ℓ容器2本まで)の場合は警戒標いらない |
⑤ 充填容器 | 一般複合容器は刻印※1 の年月から15年以上経過したものを使用しない |
⑥ 温度 | 充填容器または内部のガスの温度は40℃以下に保つ |
⑦ 表示 | 容器のバルブやコックは開閉方向と開閉状態を外部から容易に識別可能にする |
⑧ 点検 | ・移動の開始時・終了時とも異常の有無を点検する ・異常がある場合は必ず措置を講ずる |
移動の経路 | ⑨移動の経路は繁華街・人混みを避ける ※著しく遠回りの場合は通っても良い |
悪路の走行 | ⑩凹凸の多い道路を走行した後は一旦停止し積載状況・バルブの緩みを確認する |
運転の交代 | ⑪次の場合は車両1台に運転者2人を乗務させ、交代して運転する ・1人の連続運転時間が10分以上かつ4時間を超えて30分の休憩を挟まない場合 ・1人の運転者の運転時間が1日9時間を超える場合 |
駐車 | ⑫・建物の2F以上への駐車不可、運転者はやむを得ない場合以外は車両を離れない ・坂道での駐車は必ず車輪止めを使用する |
問17.高圧ガスの移動
■問題文
正しいのはどれ?
イ.ローリーでやむを得ず悪路を走行したので、一旦車両を安全な場所に停車させてバルブのゆるみ等がない事を確認した
ロ.充填容器等を積む際、容器に鎖を直接巻いて吊る等はせず、容器を専用のカゴに入れてカゴごと吊った
ハ.塩素と酸素の充填容器を混載してはいけない
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は4.イ・ロ、ですね。
塩素と酸素は支燃性ガス同士だから問題はないな。
問18.ローリー容器の付属品等
■問題文
タンクローリ用容器の付属品等について正しいのはどれ?
イ.圧力計は一般的にブルドン管式で、圧力計導管の取出部は気相部にある
ロ.ローリー運行中は緊急遮断装置は「閉止」にしてはいけない
ハ.高さ検知棒の設置が必要だったので、先端が容器の頂部に設けた付属品の高さより15cm高くなるようにした
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は5.イ・ハ、ですね。
高さ検知棒は10cm以上高ければOKだったな。
項目 | ローリーでの移動と容器・車体の設備等に関する基準 |
---|---|
① 防波板 | 高圧ガスの充填容器の内部に防波板を設けて液面揺動を防止する =タンクコンテナ・継目なし容器は対象外 |
② 高さ検知棒 | 容器の地盤面からの高さが車両の最も高い部分(主にトラクタヘッド)より 高い場合、高さ検知棒を設ける |
バルブ類の位置 | ③容器へ高圧ガスの送出・受入時に使用する容器元弁(バルブ)の位置により… 1.バルブ類が容器後方にある場合:車両の後ろバンパから40㎝以上離す 2.バルブ類が容器後方以外にある場合:車両の後ろバンパから30㎝以上離す 3.バルブ類が操作箱(※次項)内にある場合:車両の後ろバンパから20㎝以上離す |
④ 操作箱 | バルブ類や操作機器が容器から突出している場合、操作箱の中に収納する 操作箱は車両の右側面以外に設置する |
緊急遮断装置 | ⑤高圧ガスの送出中、弁やホースの破損等で漏出する場合は離れた場所から操作 タンクローリー運行中は緊急遮断装置を必ず閉止の状態で運行する |
⑥ 温度計 | 温度の検出部は容器内の液相部に取付する |
圧力計 | ⑦圧力計は容器の内圧を知るためのもの ブルドン管式の圧力計を容器内の気層部に取付する |
⑧ 液面計 | 容器に付属する液面計は差圧式の物を採用し耐圧部分ににガラス・合成樹脂など 損傷しやすい材料は使用しない |
⑨ アースコード | 液化ガスも運搬中に液面が揺動する事で静電気を蓄積する 荷卸し先でガスを送出する前に必ずアースコードを接地し静電気を放電する |
⑩ 配管 | 液やガスの配管はマフラなど熱い部分から20㎝以上離すか防熱措置を講ずる |
問19.高圧ガス容器
■問題文
高圧ガス容器について正しいのはどれ?
イ.継目なし容器に刻印されている「W」は、その容器の最大充填質量を表す
ロ.容器表面積の1/2以上を黒に塗った容器は酸素用
ハ.可燃性ガスは「燃」、毒性ガスは「毒」の文字を容器の外面に既定の色で明示する
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は6.ロ・ハ、ですね。
「w」は草生えるって意味…とは解説には書けねーなw
表示項目 | 記号 | 単位 | 刻印の意味 |
---|---|---|---|
内容積 | V | ℓ | 47.0ℓ 容器の容量 |
容器の 質量 | W | kg | 17.1㎏ 容器の重さ (付属品含まず) |
記号番号 | - | - | 固有の 管理番号 |
合格年月 | - | - | 14年8月 耐圧試験 合格年月 |
耐圧試験 圧力 | TP | ㎫ M | 3.0M(㎫) 試験した 圧力 |
最高充填 圧力 | FP | ㎫ M | 2.5M(㎫) 充填可能な 最大圧力 |
問20.非常時の措置
■問題文
高圧ガス移動中の非常時の措置について適切なのはどれ?
イ.移動中に容器から少量のガス漏れがあったので、近くの安全な場所まで移動し停止した
ロ.大量に漏洩する事故が発生したので、速やかに消防署へ第1通報をした
ハ.事故が起きた時の初動で付近住民の協力を得る事を想定し、ガス名,所属会社,警察や消防の連絡先などを記入した緊急連絡先カードを常時数枚携行している
■選択肢
1.イ 2.ロ 3.ハ
4.イ・ロ 5.イ・ハ 6.ロ・ハ
7.イ・ロ・ハ
正解は7.イ・ロ・ハ、ですね。
ロとハは前回とほぼ同じだなぁ。
今回もいつも通りの流れで20問終わっちゃいましたねー
よっしゃ〆といこーや。
続けて1つ前の過去問も流しますか?
高圧ガス移動監視者-過去問 令和6年度第3回 振り返り
11/29に検定を受けられた皆様、お疲れさまでした!
イイニクの日、皆さんは焼肉行ったのかな??
あの日、おっさんは「肉喰いたいけど腹の調子が…」とか言ってましたよねw
そーなんだよ。まあ年齢的にも肉はあんま食べられなくなってきてるんだけどな…
今回の試験問題はどうかね?
んー…そうですね。
ツーマン運行の問題、何で削ったんでしょーね?
実は正解率が高すぎて出題しても意味がないってなったのかもな。
さて、一旦〆としましょうか。
クリスマスは焼肉リベンジしてみるかね…一人で。
これから高圧ガス移動監視者の資格取得をする方は、試験対策用に本編も見て頂ければです。
■高圧ガス移動監視者 ページ一覧
①:高圧ガス移動監視者の概要
②:高圧ガス-法令・基準
③:高圧ガス-計算・性状
④:過去問-令和5年度 第2回
⑤:過去問-令和5年度 第3回
⑥:過去問-令和5年度 第4回
⑦:過去問-令和6年度 第1回
⑧:過去問-令和6年度 第2回
⓽:過去問-令和6年度 第3回 ◀◀ NOW