このページでは危険物 第六類(乙6)のカテゴリトップページです。まずは概要を書いていきます。
乙6は酸化性の液体なのか。
これは物流系の求人でも時々見かけるな。
そーですね。
ケミカルローリーで乙6物質を運ぶのとかありますね。
なるほど、化学工場から液体の酸をローリーで持ち出したりすんだ。
運転免許で大型・牽引と危険物で乙6・乙4があるとタンクローリー乗務の仕事は探しやすくなりますね。
危険物取扱者 乙種第六類(乙6)の資格を取得するメリットは・・・
あ、これはアリだな。
危険物はこのサイトと問題集で取れそうだし、大型と牽引免許は合宿で取ってくるかな。
…俺もいつまでも倉庫でリフトマンやってる訳にもいかんし、資格を揃えて危険物ドライバーへの転職を考えてみるか…。
じゃあ合宿終わったら、おっさんの合宿免許体験コーナーでも作りましょーか。
危険物 第六類:酸化性液体の概要
危険物 第六類は酸化性液体の5種類・7物質が定められています。
- 過塩素酸
- 過酸化水素
- 硝酸
- その他 政令で定めるもの
- ※前各号のいずれかを含有するもの
参考リンク:消防法 別表第一(指定物質一覧)
物質が7つしかない上に、性状なども共通事項が非常に多いので、とても勉強しやすいです。
なので、試験の難易度も危険物の中で一番易しいレベルです。
【概略】危険物 第六類(乙6)酸化性液体の性状
まずは危険物 第六類(乙6)酸化性液体に共通する性状などを。
乙6物質は共通事項が多く覚えやすいです。
- 全て酸化性の液体
- 還元性物質と激しく反応
- 多くは腐食性をもつ
- 全て無機化合物
- 全て不燃性(助燃性)※1
- 全て比重は1より大きい
- 耐酸性容器に保存
- 容器の素材でNGあり
- 消火方法はモノによる
※1:乙6物質そのものは燃えないが、大量に酸素を放出する等で火災を助長する。2022年には熊本で「そういう事故」も発生した。
試験では以下のような文言で出題されます。
試験問題の選択肢
第六類の物質は液体の有機化合物である
これは間違いです。乙6物質は、いずれも無機化合物で分子中に炭素(C)を持ちません。
ここの共通事項を押さえるだけで乙6の勉強の半分は済んだかも…。
【概略】危険物 第六類(乙6)酸化性液体の貯蔵・取扱方法
危険物 第六類(乙6)酸化性液体の貯蔵・取扱い方法などを。
- 日光を避けた冷暗所
- 耐酸性容器に入れる
- 金属容器がNGなもの
- ガラス容器がNGなもの
- 着色ビンに入れるもの
- 容器の密栓NGなもの
- 直射日光が当たる
- 加熱・衝撃・打撃
- 反応する物質と接触
物質の性状によって使用可能な容器の素材なども分かれてきます。
試験では以下のような文言で出題されます。
試験問題の選択肢
第六類の危険物はいずれも着色ガラス瓶に保存する事ができる
これは間違いです。三フッ化臭素などのフッ化物はガラスを侵すので別素材の容器に入れます。
もう一問、やってみます。
試験問題の選択肢
濃硝酸はアルミニウム製の容器に保存する事ができる
これは正解です。濃硝酸は金属容器OKですが、希硝酸は金属容器NGという整理です。
そうか、性状を理解すればどの容器がダメってのも判るのか。
そーなんです。
なので特に乙6では性状の理解が勉強の早道です。
【概略】危険物 第六類(乙6)酸化性液体の消火方法
危険物 第六類(乙6)酸化性液体の貯蔵・消火方法です。
乙6物質は不燃性なのでそれ自体が燃える事はありませんが、可燃物や有機物の燃焼を促進する助燃性が強いです。
可燃物と一緒に燃え上がってしまった場合は、二次被害を起こさない方法を選択し消火活動を行います。
消火方法の切り分けは、乙6物質ではハロゲン間化合物(フッ化物)か、それ以外かです。
- 大量注水
- 砂・石・岩での窒息消火
- 粉:リン酸塩類
- 二酸化炭素
- ハロゲン化物
- 粉:炭酸水素塩類
- 砂・石・岩での窒息消火
- 粉:リン酸塩類
- 水・泡系全て
- 二酸化炭素
- ハロゲン化物
- 粉:炭酸水素塩類
乙3でも出てきた●●か、それ以外かの整理ですね。
試験では以下のような文言で出題されます。
試験問題の選択肢
硝酸の関わる火災では、おがくずを散布し硝酸を吸収させて消火する
これは間違いです。おがくずは可燃物、硝酸と一緒にしたら燃えます。
もう一問、やってみます。
試験問題の選択肢
三フッ化臭素の火災が発生したので、水を使わずに乾燥砂で消火する
これは正解です。フッ化物の消火に水を使うとフッ化水素(HF)が発生して二次災害が発生します。
硝酸におがくずはヤベーな。
これ、過去問にあったんですけど覚え間違って実際にやる人が出たら大変…
危険物 第六類(乙6) 酸化性液体の試験対策ページ
独自の分け方をしているものは見出しを赤字にしています。
過塩素酸
- 過塩素酸
過酸化水素
- 過酸化水素
硝酸・発煙硝酸
- 硝酸(30-70%液)
- 発煙硝酸
ハロゲン間化合物
消防法での本来の定めでは危険物第六類に属す「その他のもので政令で定めるもの」ですが、要はハロゲン間化合物なので、当サイトではハロゲン間化合物と呼びます。
- 三フッ化臭素
- 五フッ化臭素
- 五フッ化ヨウ素
危険物 第六類(乙6) 編集部員の試験結果
乙6の試験って同じ酸化性の乙1と似てた?
どーだったかな…
乙6は物質が少ないので…
じゃあ俺でもやれるかな。
で、結果は?
お、100%だ。
勉強は結構時間かけた?
働きながらで2週間くらい…?
乙3・乙5も同時進行で、先に始めた乙5の方が仕上げに時間かかりました。
俺でも1カ月あればイケるかも。
んで、大型と牽引の免許もとればローリー乗りへの転職も現実的だな。
…正直、倉庫でのリフトマンは何年もやるもんじゃなくてな…。
常温倉庫と言えば聞こえはいいが、冬は外より寒いし夏はクソ暑い。ドライバーへステップアップするのに危険物が有効なら早いうちに取っておこう…。
…という事で、危険物 第六類(乙6)は危険物乙種の中では一番簡単でケミカルローリー求人にも対応なので、やってみても良いかもですね。
次のページは「過塩素酸の「過」は酸素が多いって事なんだね」です!
■危険物 第六類(乙6)ページ一覧
①:第六類の概要 ◀NOW
②:過塩素酸
③:過酸化水素
④:硝酸・発煙硝酸
⑤:その他 政令で定めるもの