【最新版】第一種 衛生管理者-過去問:令和8年10月公表問題の解答と解説

2026年(令和8年)1月-6月に実施され、2026年(令和8年)10月に公表された第一種 衛生管理者試験の問題と解答です。

令和最新版の第一種 衛生管理者の過去問です。全44問に、各選択肢のポイントと解説をつけています。

でぃでぃ

ここは第一種 衛生管理者の令和8年1月-6月分の過去問を解いてみるページです。

おっさん

おう、新しいのが出たか。…そういや先週、新潟の道の駅で新米のおにぎり買ったんだけどよ、塩むすびだけで十分うまいのな。結局3個食っちまった。

でぃでぃ

新米の季節ですねー!シンプルなのが一番おいしいってやつです。

おっさん

過去問も同じだ。凝った参考書より、まずは本物の問題を素直に解くのが一番効く。

でぃでぃ

いいこと言いますね…!では今回も解説はおっさんにお願いしますです。

今回も解説は編集部員のおっさんに振ります。

おっさん

おう、任せとけ。

でぃでぃ

解説中に学習ページ(本編)へのリンクを貼る事がありますんで、必要に応じて見に行ってくださいです。

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INDEX

第一種 衛生管理者 過去問 令和8年10月公表分 概要

2026年(令和8年)1月-6月に実施された試験の概要です。

第一種
衛生管理者試験
情報
検定実施令和8年1月-6月
(2026年上期)
制限時間3時間
問題数44問
回答方式マークシート(五肢択一)
合格基準全体の正答率60%
かつ
各科目40%以上正解
合格発表受験日の約3週間後
合格率
※参考値※
令和7年度
46.8%
(受験者66,401人/合格者31,046人)
試験の概要
出題科目配点
①-⑩関係法令
(有害業務)
10問×8点
(80点)
⑪-⑳労働衛生
(有害業務)
10問×8点
(80点)
㉑-㉗関係法令
(一般共通)
7問×10点
(70点)
㉘-㉞労働衛生
(一般共通)
7問×10点
(70点)
㉟-㊹労働生理10問×10点
(100点)
*合計400点
第一種 衛生管理者の試験
おっさん

合格率は令和7年度の数字に更新したぞ。だいたい2人に1人弱が受かる試験だ。

令和8年10月公表分のポイント

■新しい制度からの出題:化学物質管理者・保護具着用管理責任者(問1)、化学物質のリスクアセスメント指針(問12)
■数字の付け替え:個人票の保存5年(問6)、冷蔵庫の測定は半月ごと(問7)、妊産婦は産後1年(問26)、胸骨の下半分(問32)
■入れ替えの定番:ガスと蒸気(問11)、フードの分類(問18)、呼吸中枢は延髄(問38)、同化と異化(問41)
■前回と同じ論点:有機溶剤健診個人票の保存年数、不感蒸泄の定義は令和8年4月公表分でも出題

でぃでぃ

では今回も始めましょう!

令和8年10月公表分 関係法令-有害業務

第一種 衛生管理者 令和8年10月公表問題 関係法令-有害
第一種 衛生管理者 令和8年10月公表問題 関係法令-有害
おっさん

問1-問10の関係法令(有害)だ。のっけから化学物質管理者っていう新しい制度が出てくるぞ。報告・特別教育・測定士みたいな「誰に何をさせるか」系が多い回だ。

問1.化学物質管理者・保護具着用管理責任者

■問題文
労働安全衛生規則で規定される化学物質管理者又は保護具着用管理責任者に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)リスクアセスメント対象物を製造し、又は取り扱う事業場ごとに、化学物質管理者を選任し、その者に当該事業場における化学物質の管理に係る技術的事項を管理させなければならない。

(2)化学物質管理者は、選任すべき事由が発生した日から14日以内に、事業場の区分に応じて一定の条件を満たす者のうちから選任しなければならない。

(3)化学物質管理者を選任したときは、遅滞なく、当該化学物質管理者の氏名等を所轄労働基準監督署長に報告しなければならない。

(4)化学物質管理者に管理させる「化学物質の管理に係る技術的事項」には、リスクアセスメントの実施に関することが含まれる。

(5)化学物質管理者を選任した事業者は、リスクアセスメントの結果に基づく措置として、労働者に保護具を使用させるときは、保護具着用管理責任者を選任し、法令で定める事項を管理させなければならない。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)リスクアセスメント対象物を製造・取り扱う事業場ごとに選任 ○
(2)選任事由発生から14日以内に選任 ○
(3)化学物質管理者は選任しても労基署長への報告は不要(氏名等は作業場の見やすい箇所に掲示して周知する)
(4)管理事項にリスクアセスメントの実施が含まれる ○
(5)RA結果に基づき保護具を使わせるときは保護具着用管理責任者を選任 ○

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

衛生管理者や産業医は「選任報告」が要るが、化学物質管理者と保護具着用管理責任者は報告不要で、氏名を掲示して周知すればいい。2024年4月から始まった新しい制度だから、最近よく出るぞ。

でぃでぃ

「14日以内に選任」は衛生管理者と同じ数字ですね。違うのは報告の有無だけ、というのがひっかけポイントです。

問2.特別教育を要する業務

■問題文
次の業務に労働者を就かせるとき、法令に基づく安全又は衛生のための特別の教育(特別教育)を行わなければならないものに該当しないものはどれか。

■選択肢
(1)鉛ライニングの業務

(2)酸素欠乏危険場所における作業に係る業務

(3)石綿等が使用されている建築物の解体等の作業に係る業務

(4)チェーンソーを用いて行う造材の業務

(5)エックス線装置を用いて行う透過写真の撮影の業務

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)鉛ライニングの業務 → 特別教育の対象ではない(鉛作業主任者の選任・鉛健診の対象)
(2)酸素欠乏危険場所の作業 → 特別教育 ○
(3)石綿含有建築物の解体等 → 特別教育 ○
(4)チェーンソーを用いた造材 → 特別教育 ○
(5)エックス線装置による透過写真撮影 → 特別教育 ○

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

鉛は「作業主任者(技能講習)」と「特殊健診」で管理する仕組みで、特別教育は無いんだ。酸欠・石綿・チェーンソー・X線は特別教育の定番だから、まとめて覚えとけ。

問3.特別管理物質の事業廃止時の報告

■問題文
特定化学物質障害予防規則による特別管理物質を製造する事業者が事業を廃止しようとするとき、事業者が実施した措置に関する次のAからEの記録等について、特別管理物質等関係記録等報告書に添えて、所轄労働基準監督署長に提出することが、法令上、定められているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 特別管理物質を製造する屋内作業場について行った作業環境測定の記録又はその写し
B 特別管理物質の製造プロセス等の運転条件及び製造量の記録又はその写し
C 特別管理物質を製造する作業場において、労働者が常時従事した作業の概要及び当該作業に従事した期間等の記録又はその写し
D 特別管理物質を製造する作業場所に設けられた局所排気装置の定期自主検査の記録又はその写し
E 特別管理物質を製造する業務に常時従事する労働者に対し行った特定化学物質健康診断の結果に基づく特定化学物質健康診断個人票又はその写し

■選択肢
(1)A,B,D

(2)A,B,E

(3)A,C,E

(4)B,C,D

(5)C,D,E

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

事業廃止時に「特別管理物質等関係記録等報告書」に添えて提出するのは次の3つ
A 作業環境測定の記録 ○
C 労働者が常時従事した作業の概要・従事期間等の記録 ○
E 特定化学物質健康診断個人票 ○
B 製造プロセスの運転条件・製造量、D 局所排気装置の定期自主検査の記録 → 提出不要

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

特別管理物質はがん原性があって、発症が何十年も後になる。だから廃止するときは「どんな濃度で(測定)、誰が何をして(作業記録)、体はどうだったか(健診)」を労基署に残すんだ。人の健康に関する記録だけ、と考えれば迷わんぞ。

問4.労働基準監督署長への報告

■問題文
事業者が、法令に基づく次の措置を行ったとき、その結果について所轄労働基準監督署長に報告することが義務付けられているものはどれか。

■選択肢
(1)雇入時の特定化学物質健康診断

(2)常時使用する労働者15名に対する定期の鉛健康診断

(3)放射線業務を行う作業場についての作業環境測定

(4)特定化学設備についての定期自主検査

(5)高圧室内作業主任者の選任

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)雇入時の特化健診 → 報告不要(報告は定期の特殊健診)
(2)定期の鉛健康診断 → 人数にかかわらず報告が必要 ○
(3)放射線業務の作業環境測定 → 報告不要
(4)特定化学設備の定期自主検査 → 記録の保存のみで報告不要
(5)作業主任者の選任 → 報告不要

でぃでぃ

正解は(2)、ですね。

おっさん

一般の定期健診は「50人以上」で報告だが、鉛や有機溶剤なんかの特殊健診の定期分は1人でも報告が必要だ。15名ってのは「50人未満だから不要」と思わせるひっかけだな。

問5.容器・包装への表示事項

■問題文
労働安全衛生法令上、名称等の表示が義務付けられている危険物及び有害物について、その危険物又は有害物を容器に入れ、又は包装して、譲渡し、又は提供する者が、その容器又は包装に表示しなければならない事項として、定められていないものは次のうちどれか。

■選択肢
(1)注意喚起語

(2)人体に及ぼす作用

(3)安定性及び反応性

(4)貯蔵又は取扱い上の注意

(5)成分の含有量を測定した者の氏名(法人にあっては、その名称)

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

容器・包装への表示事項:名称/人体に及ぼす作用/貯蔵又は取扱い上の注意/表示者の氏名・住所・電話番号/注意喚起語/安定性及び反応性/標章(絵表示)
(1)〜(4)いずれも表示事項 ○
(5)成分の含有量を測定した者の氏名 → 表示事項にない

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

表示するのは「表示をした者(譲渡・提供する者)」の氏名で、「測定した者」なんて項目は無い。それっぽい言葉で作られた肢は疑ってかかれ。

問6.第二種有機溶剤等の措置

■問題文
屋内作業場において、第二種有機溶剤等を使用して常時洗浄作業を行う場合の措置として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。ただし、有機溶剤中毒予防規則に定める適用除外及び設備の特例はないものとする。

■選択肢
(1)作業場所に設けた局所排気装置について、囲い式フードの場合は0.4m/sの制御風速を出し得る能力を有するものにする。

(2)有機溶剤等の区分の色分けによる表示を黄色で行う。

(3)作業場における空気中の有機溶剤の濃度を、6か月以内ごとに1回、定期に測定する。

(4)作業に常時従事する労働者に対し、6か月以内ごとに1回、定期に、特別の項目について医師による健康診断を行い、その結果に基づき作成した有機溶剤等健康診断個人票を3年間保存する。

(5)作業場所に設けたプッシュプル型換気装置について、原則として、1年以内ごとに1回、定期に、自主検査を行う。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)囲い式フードの制御風速0.4m/s ○
(2)第二種有機溶剤等の色分け表示は黄色 ○(第一種=赤、第三種=青)
(3)作業環境測定は6か月以内ごとに1回 ○
(4)健診は6か月以内ごとに1回だが、有機溶剤等健康診断個人票の保存は5年間(3年間ではない)
(5)プッシュプル型換気装置の定期自主検査は1年以内ごとに1回 ○

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

特殊健診の個人票は基本5年保存。3年は衛生委員会の議事録とかの数字だ。令和8年4月公表分でも同じ論点が出てたから、もう落とせんぞ。

問7.労働安全衛生規則の衛生基準

■問題文
労働安全衛生規則の衛生基準について、誤っているものは次のうちどれか。

■選択肢
(1)著しい騒音を発する一定の屋内作業場については、6か月以内ごとに1回、定期に、等価騒音レベルを測定しなければならない。

(2)廃棄物の焼却施設において焼却灰を取り扱う業務(設備の解体等に伴うものを除く。)を行う作業場については、6か月以内ごとに1回、定期に、当該作業場における空気中のダイオキシン類の濃度を測定しなければならない。

(3)坑内における気温は、原則として、37℃以下にしなければならない。

(4)冷蔵庫で、その内部で作業を行うものについては、2か月以内ごとに1回、定期に、冷蔵庫の内部における気温及び湿度を測定しなければならない。

(5)著しく暑熱又は多湿の作業場においては、坑内等特殊な作業場でやむを得ない事由がある場合を除き、休憩の設備を作業場外に設けなければならない。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)著しい騒音の屋内作業場 → 6か月以内ごとに等価騒音レベル測定 ○
(2)焼却灰を扱う作業場 → 6か月以内ごとにダイオキシン類濃度測定 ○
(3)坑内の気温は原則37℃以下 ○
(4)冷蔵庫内の気温・湿度測定は半月以内ごとに1回(2か月ではない)
(5)暑熱・多湿の作業場の休憩設備は作業場外に設ける ○

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

暑熱・寒冷・多湿の屋内作業場の温湿度測定は「半月以内ごと」だ。冷蔵庫もこのグループに入る。測定頻度は表にして覚えるのが一番早いぞ。

でぃでぃ

作業環境測定の頻度は本編でも整理してますので、あわせて確認してくださいです。

問8.酸素欠乏症等防止規則

■問題文
酸素欠乏症等防止規則に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)酸素欠乏とは、空気中の酸素の濃度が18%未満である状態をいう。

(2)第二種酸素欠乏危険作業を行う作業場については、その日の作業を開始する前に、当該作業場における空気中の酸素及び硫化水素の濃度を測定しなければならない。

(3)酸素欠乏危険作業に労働者を従事させるときは、労働者を当該作業を行う場所に入場させ、及び退場させる時に、人員を点検しなければならない。

(4)酸素欠乏危険作業を行う場所において、爆発、酸化等を防止するため換気を行うことができない場合には、空気呼吸器、酸素呼吸器又は電動ファン付き呼吸用保護具を備え、労働者に使用させなければならない。

(5)汚水を入れたことのあるポンプを修理する場合で、これを分解する作業に労働者を従事させるときは、硫化水素中毒の防止について必要な知識を有する者のうちから指揮者を選任し、作業を指揮させなければならない。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)酸素欠乏=酸素濃度18%未満 ○
(2)第二種酸欠危険作業 → 酸素と硫化水素の濃度を測定 ○
(3)入退場時の人員点検 ○
(4)換気できないときに使わせるのは空気呼吸器・酸素呼吸器・送気マスク。電動ファン付き呼吸用保護具は×
(5)汚水ポンプの分解 → 硫化水素中毒防止の指揮者を選任 ○

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

電動ファン付きでも、ろ過式は周りの空気を吸うだけだ。酸素そのものが足りない場所じゃ役に立たん。酸欠場所は「外から空気か酸素を持ってくる」保護具だけ、と覚えとけ。

問9.作業環境測定士による測定

■問題文
次の法定の作業環境測定を行うとき、作業環境測定士に測定を実施させなければならないものはどれか。

■選択肢
(1)常時セメントを袋詰めする作業を行う屋内作業場における空気中の粉じん濃度の測定

(2)チッパーによりチップする業務を行う屋内作業場における等価騒音レベルの測定

(3)溶融ガラスからガラス製品を成型する業務を行う屋内作業場における気温、湿度及びふく射熱の測定

(4)通気設備が設けられている坑内の作業場における通気量の測定

(5)炭酸ガス(二酸化炭素)が停滞するおそれのある坑内の作業場における空気中の炭酸ガス濃度の測定

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

作業環境測定士に測定させる必要があるのは「指定作業場」(粉じん・放射性物質・特化物・鉛・有機溶剤・石綿 等)
(1)セメント袋詰めの屋内作業場の粉じん濃度 → 指定作業場 ○
(2)騒音、(3)暑熱、(4)坑内の通気量、(5)坑内の炭酸ガス → いずれも測定士でなくてよい

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

騒音・温熱・坑内の測定は、測定士じゃなくても事業者がやればいい。粉じん・特化・鉛・有機溶剤みたいな「分析が要る有害物」だけが測定士の出番だ。

問10.妊娠中の女性の就業制限

■問題文
労働基準法に基づき、満18歳以上で妊娠中の女性労働者を就かせてはならない業務に該当しないものは次のうちどれか。

■選択肢
(1)異常気圧下における業務

(2)多量の高熱物体を取り扱う業務

(3)30kgの重量物を断続作業として取り扱う業務

(4)削岩機、鋲打機等身体に著しい振動を与える機械器具を用いて行う業務

(5)病原体によって著しく汚染のおそれのある業務

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)異常気圧下の業務 → 妊婦は就業禁止
(2)多量の高熱物体を取り扱う業務 → 妊婦は就業禁止
(3)満18歳以上は断続作業30kg以上で就業禁止 → 30kgは該当
(4)著しい振動を与える機械器具の業務 → 妊婦は就業禁止
(5)病原体で汚染のおそれのある業務 → 女性則の就業制限業務に含まれない

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

女性の重量物は「断続30kg・継続20kg」以上が禁止だ。30kg『以上』だから30kgちょうどもアウト。病原体は就業制限のリストに無いってのがこの問題の答えだな。

働きやすい職場で働く。ドライバーズワーク。

令和8年10月公表分 労働衛生-有害業務

第一種 衛生管理者 令和8年10月公表問題 労働衛生-有害
第一種 衛生管理者 令和8年10月公表問題 労働衛生-有害
おっさん

問11-問20は労働衛生(有害)だ。ガスと蒸気、有機溶剤の症状、フードの分類、吸収缶の色…定番がズラッと並ぶぞ。

問11.蒸気として存在する化学物質

■問題文
次の化学物質のうち、常温・常圧(25℃、1気圧)の空気中で蒸気として存在するものはどれか。ただし、蒸気とは、常温・常圧で液体又は固体の物質が蒸気圧に応じて揮発又は昇華して気体となっているものをいうものとする。

■選択肢
(1)二酸化硫黄

(2)硫化水素

(3)ホルムアルデヒド

(4)エチレンオキシド

(5)アクリロニトリル

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

常温・常圧で「気体」→ガス、「液体・固体が揮発」→蒸気
(1)二酸化硫黄、(2)硫化水素、(3)ホルムアルデヒド、(4)エチレンオキシド → いずれも常温で気体(ガス)
(5)アクリロニトリル → 常温で液体なので蒸気 ○

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

ホルムアルデヒドは水溶液のホルマリンのイメージで液体と思いがちだが、物質そのものは気体だ。エチレンオキシドも沸点が約10℃でガス。アクリロニトリルは沸点約77℃の液体だから蒸気だな。

でぃでぃ

ガスと蒸気の区別は毎回のように出ます。ガスになるもののほうが少ないので、ガスのほうを覚えるのがコツです。

問12.化学物質のリスクアセスメント指針

■問題文
厚生労働省の「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)ハザードは、労働災害発生の可能性と負傷又は疾病の重大性(重篤度)の組合せであると定義される。

(2)リスクアセスメント対象物による危険性又は有害性の特定は、リスクアセスメント等の対象となる業務を洗い出した上で、原則として、国連勧告の「化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(GHS)」などで示されている危険性又は有害性の分類等に即して行う。

(3)リスクアセスメント対象物に係る新たな機械設備等を外部から導入しようとする場合には、当該機械設備等の製造者に対し、当該設備等の設計・製造段階においてリスクアセスメントを実施することを求め、その結果を入手する。

(4)リスクアセスメント対象物による疾病のリスク低減措置の検討では、作業手順の改善、立入禁止等の管理的対策よりも局所排気装置の設置等の衛生工学的対策を優先する。

(5)リスクアセスメント対象物による疾病のリスク低減措置の検討に当たっては、より優先順位の高い措置を実施することにした場合であって、当該措置により十分にリスクが低減される場合には、当該措置よりも優先順位の低い措置の検討は必要ない。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)「発生の可能性と重篤度の組合せ」はリスクの定義。ハザードは危険性又は有害性そのもの
(2)GHS等の分類に即して特定 ○
(3)新設備は製造者にRAを求め結果を入手 ○
(4)管理的対策より工学的対策を優先 ○
(5)上位の措置で十分低減できれば下位の検討は不要 ○

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

ハザード=危ないモノそのもの、リスク=それで実際にケガ・病気になる可能性×ひどさ。言葉の定義を入れ替えてくるのは定番の手口だ。

問13.化学物質による健康障害

■問題文
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)二酸化窒素による中毒では、末梢神経障害などがみられる。

(2)シアン化水素による中毒では、細胞内での酸素利用の障害による呼吸困難、けいれんなどがみられる。

(3)硫化水素による中毒では、意識消失、呼吸麻痺などがみられる。

(4)1,2-ジクロロプロパンによる健康障害では、中枢神経抑制、溶血性貧血などがみられる。

(5)弗化水素による慢性中毒では、骨の硬化、斑状歯などがみられる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)二酸化窒素 → 慢性気管支炎、歯牙酸蝕症、肺水腫など。末梢神経障害は×
(2)シアン化水素 → 細胞内の酸素利用障害、呼吸困難、けいれん ○
(3)硫化水素 → 意識消失、呼吸麻痺 ○
(4)1,2-ジクロロプロパン → 中枢神経抑制、溶血性貧血(胆管がんも) ○
(5)弗化水素の慢性中毒 → 骨の硬化、斑状歯 ○

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

二酸化窒素は水に溶けにくくて肺の奥まで届く刺激性ガスだ。障害が出るのは呼吸器。末梢神経障害はノルマルヘキサンや鉛なんかの話だから、混ぜられても見抜けるようにしとけ。

問14.粉じんによる健康障害

■問題文
粉じん(ヒュームを含む。)による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病である。

(2)じん肺は、肺結核のほか、続発性気管支炎、続発性気胸、原発性肺がんなどを合併することがある。

(3)鉱物性粉じんに含まれる遊離けい酸(SiO2)は、石灰化を伴う胸膜肥厚や胸膜中皮腫を生じさせるという特徴がある。

(4)アルミニウムやその化合物によってじん肺を起こすことがある。

(5)炭素を含む粉じんは、じん肺を起こすことがある。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)じん肺=肺の線維増殖性変化 ○
(2)肺結核・続発性気管支炎・続発性気胸・原発性肺がんを合併 ○
(3)胸膜肥厚や胸膜中皮腫は石綿(アスベスト)の特徴。遊離けい酸はけい肺(結節)
(4)アルミニウムでじん肺 ○
(5)炭素を含む粉じんでじん肺 ○

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

「胸膜」と来たら石綿だ。遊離けい酸はけい肺で、肺に硬い結節を作る。中皮腫を他の粉じんに付け替えるのはおなじみのひっかけだぞ。

問15.有機溶剤

■問題文
有機溶剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)有機溶剤は、水溶性と脂溶性を共に有し、その蒸気は空気より軽い。

(2)有機溶剤は、揮発性が高いため呼吸器から吸収されやすいが、皮膚から吸収されることはない。

(3)網膜変化を伴う脳血管障害や精神障害を起こす有機溶剤として、二硫化炭素がある。

(4)N,N-ジメチルホルムアミドによる障害として顕著なものには、視力低下を伴う視神経障害がある。

(5)酢酸メチルによる健康障害では、再生不良性貧血などの造血器障害がみられる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)水溶性と脂溶性を共に有するが、蒸気は空気より重い
(2)呼吸器だけでなく皮膚からも吸収される
(3)二硫化炭素 → 網膜変化を伴う脳血管障害、精神障害 ○
(4)N,N-ジメチルホルムアミド → 肝機能障害、頭痛など(視神経障害は×)
(5)酢酸メチル → 視神経障害など(造血器障害はベンゼン)

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

有機溶剤は物質ごとの症状の入れ替えが定番だ。二硫化炭素=精神障害・網膜、ベンゼン=造血器、メタノール・酢酸メチル=視神経、ノルマルヘキサン=末梢神経。この4セットは丸暗記だ。

でぃでぃ

有機溶剤の症状は本編でまとめてますので、セットで覚えてくださいです。

問16.有害要因による健康障害

■問題文
作業環境における有害要因による健康障害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)電離放射線による中枢神経系障害は、確率的影響に分類され、被ばく線量がしきい値を超えると発生率及び重症度が線量の増加に応じて増加する。

(2)金属熱は、鉄、アルミニウムなどの金属を溶融する作業などに長時間従事した際に、高温環境により体温調節機能が障害を受けることにより発生する。

(3)潜水業務における減圧症は、浮上による減圧に伴い、血液中に溶け込んでいた酸素が気泡となり、血管を閉塞したり組織を圧迫することにより発生する。

(4)通信などに利用されるマイクロ波は、赤外線より波長が長い電磁波で、照射部位の組織を加熱する作用がある。

(5)凍瘡は、皮膚組織の凍結壊死を伴うしもやけのことで、0℃以下の寒冷にばく露することによって発生する。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)中枢神経系障害は確定的影響(しきい値あり)。確率的影響はがん・遺伝的影響
(2)金属熱は金属ヒュームの吸入によるもの。高温環境による体温調節障害(熱中症)ではない
(3)減圧症の気泡は窒素(酸素ではない)
(4)マイクロ波は赤外線より波長が長く、組織を加熱する ○
(5)凍瘡(しもやけ)は凍結を伴わず、0℃以上の寒冷で起こる。凍結壊死は凍傷

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

5肢とも「どこか一語だけ入れ替えた」作りだな。確定的と確率的、窒素と酸素、凍瘡と凍傷。キーワードの対応を正確に覚えてるかを試されてる。

問17.作業環境測定と評価

■問題文
厚生労働省の「作業環境測定基準」及び「作業環境評価基準」に基づく作業環境測定及びその結果の評価に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)A測定における測定点の高さの範囲は、床上100㎝以上150㎝以下である。

(2)A測定の第二評価値とは、単位作業場所における気中有害物質の幾何平均濃度の推定値である。

(3)B測定は、単位作業場所中の有害物質の発散源から遠い場所で作業が行われる場合等において、作業者の位置における有害物質の濃度を知るために行う測定である。

(4)A測定の第二評価値が管理濃度を超えている単位作業場所は、B測定の結果に関係なく第三管理区分になる。

(5)B測定の測定値が管理濃度を超えている単位作業場所は、A測定の結果に関係なく第三管理区分になる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)A測定の高さは床上50cm以上150cm以下
(2)第二評価値は算術平均濃度の推定値(幾何平均ではない)
(3)B測定は発散源に近い場所で作業する場合の、作業者の位置での最高濃度を知るための測定
(4)A測定の第二評価値が管理濃度を超えれば、B測定に関係なく第三管理区分 ○
(5)B測定は管理濃度の1.5倍を超えると第三管理区分

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

第二評価値>管理濃度なら平均的にもう汚れてるってことだから、問答無用で第三管理区分だ。B測定は「1.5倍」がラインって数字をセットで覚えとけ。

問18.局所排気装置

■問題文
局所排気装置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)ダクトの形状には円形、角形などがあり、その断面積を大きくするほど、ダクトの圧力損失が増大する。

(2)フード開口部の周囲にフランジがあると、フランジがないときに比べ、気流の整流作用が増すため、大きな排風量が必要となる。

(3)スロット型フードは、発生源からの飛散速度を利用して捕捉するもので、レシーバ式フードに分類される。

(4)建築ブース型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、外付け式フードに分類される。

(5)ドラフトチェンバ型フードは、作業面を除き周りが覆われているもので、囲い式フードに分類される。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)断面積を大きくすると圧力損失は減少する
(2)フランジがあると整流作用で少ない排風量で済む
(3)スロット型は外付け式フード
(4)建築ブース型は囲い式フード
(5)ドラフトチェンバ型は囲い式フード ○

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

フードの分類は毎回出るぞ。囲い式=カバー型・グローブボックス型・ドラフトチェンバ型・建築ブース型、外付け式=スロット型・ルーバ型・グリッド型、レシーバ式=キャノピ型・グラインダーカバー型。この3つに振り分けられれば勝ちだ。

問19.呼吸用保護具

■問題文
呼吸用保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)2種類以上の有害ガスが混在している場合には、そのうち最も毒性の強いガス用の防毒マスクを使用する。

(2)防毒マスクの吸収缶の色は、アンモニア用は緑色で、有機ガス用は黒色である。

(3)型式検定合格標章のある防じんマスクでも、ヒュームのような微細な粒子に対しては使用してはならない。

(4)防じんマスクの手入れの際、ろ過材に付着した粉じんは圧縮空気で吹き飛ばすか、ろ過材を強くたたいて払い落として除去する。

(5)防じんマスクの面体の接顔部に接顔メリヤスを使用すると、マスクと顔面との密着性が良くなる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)2種類以上のガスが混在 → 防毒マスクではなく送気マスクや自給式呼吸器を使う
(2)吸収缶の色:アンモニア用=緑、有機ガス用=黒 ○
(3)検定合格の防じんマスクはヒュームにも使える
(4)圧縮空気で吹き飛ばしたり強くたたいたりしてはいけない(ろ過材を傷める)
(5)接顔メリヤスは密着性を悪くするので使用しない

でぃでぃ

正解は(2)、ですね。

おっさん

吸収缶の色は、有機ガス=黒、一酸化炭素=赤、アンモニア=緑、亜硫酸ガス=黄赤、ハロゲンガス=灰と黒、シアン化水素=青。全部出るから一覧で覚えとけ。

問20.生物学的モニタリングの指標

■問題文
有害化学物質とその生物学的モニタリングの指標として用いられる尿中の代謝物等との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。

■選択肢
(1)鉛 ……………………………………… デルタアミノレブリン酸

(2)スチレン ……………………………… メチルホルムアミド

(3)キシレン ……………………………… メチル馬尿酸

(4)1,1,1-トリクロロエタン …………… 総三塩化物

(5)テトラクロロエチレン ……………… トリクロロ酢酸

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)鉛 → デルタアミノレブリン酸 ○
(2)スチレン → マンデル酸(フェニルグリオキシル酸)。メチルホルムアミドはN,N-ジメチルホルムアミドの代謝物
(3)キシレン → メチル馬尿酸 ○
(4)1,1,1-トリクロロエタン → 総三塩化物 ○
(5)テトラクロロエチレン → トリクロロ酢酸 ○

でぃでぃ

正解は(2)、ですね。

おっさん

鉛=デルタアミノレブリン酸、キシレン=メチル馬尿酸、スチレン=マンデル酸、ノルマルヘキサン=2,5-ヘキサンジオン、DMF=メチルホルムアミド。似た名前が並ぶから、物質と代謝物を1対1で覚えるしかない。

ドラEVER

令和8年10月公表分 関係法令-一般共通

おっさん

問21-問27は関係法令(一般共通)だ。衛生委員会、巡視の頻度、面接指導、それに有給の比例付与の計算も出てるぞ。

問21.衛生委員会

■問題文
衛生委員会に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)衛生委員会の議長には、総括安全衛生管理者である委員はなることができない。

(2)衛生委員会の議長を除く委員の半数については、事業場に労働者の過半数で組織する労働組合がないときは、労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき指名しなければならない。

(3)事業場に専属でないが、産業医として選任している医師を、衛生委員会の委員として指名することができる。

(4)衛生委員会は、毎月1回以上開催するようにし、委員会における議事で重要なもの等の記録を作成して、これを3年間保存しなければならない。

(5)衛生委員会の付議事項には、労働基準監督署長から文書により指導を受けた事項のうち、労働者の健康障害の防止に関することが含まれる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)議長は総括安全衛生管理者(又は事業の実施を統括管理する者等)がなる
(2)議長以外の半数は過半数組合(なければ過半数代表者)の推薦で指名 ○
(3)専属でない産業医も委員に指名できる ○
(4)毎月1回以上開催、重要な議事の記録は3年保存 ○
(5)労基署長から文書で指導を受けた健康障害防止の事項も付議事項 ○

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

議長は総括安全衛生管理者がなるのが基本だ。「なれない」って言い切った時点でアウトだな。

問22.衛生管理者の職務

■問題文
衛生管理者が管理すべき業務として、法令上、定められていないものは次のうちどれか。ただし、次のそれぞれの業務のうち衛生に係る技術的事項に限るものとする。

■選択肢
(1)安全衛生に関する方針の表明に関すること。

(2)安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善に関すること。

(3)健康診断の実施その他健康の保持増進のための措置に関すること。

(4)労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関すること。

(5)少なくとも毎月1回作業場等を巡視し、衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに、労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講ずること。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)〜(4)総括安全衛生管理者が統括管理する業務のうち衛生に係る技術的事項 → 衛生管理者が管理 ○
(5)衛生管理者の巡視は少なくとも毎週1回。毎月1回は産業医の巡視

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

巡視の頻度は衛生管理者=毎週1回、産業医=毎月1回(条件付きで2か月に1回)。この入れ替えは鉄板のひっかけだ。

問23.定期健康診断

■問題文
労働安全衛生規則に基づく医師による定期健康診断に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)常時50人以上の労働者を使用する事業場において、定期健康診断を行ったときは、遅滞なく、その結果を所轄労働基準監督署長に報告しなければならない。

(2)定期健康診断を受けた労働者に対しては、異常の所見が認められなかった者を含め、遅滞なく、健康診断の結果を通知しなければならない。

(3)事業場において実施した定期健康診断の項目に異常の所見があると診断された労働者については、その結果に基づき、健康の保持のために必要な措置について、健康診断が行われた日から3か月以内に、医師の意見を聴かなければならない。

(4)定期健康診断項目のうち既往歴及び業務歴の調査については、厚生労働大臣が定める基準に基づき、医師が必要でないと認めるときは、省略することができる。

(5)45歳以上の労働者に対する聴力の検査では、1,000Hz及び4,000Hzの音に係る検査を行う。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)常時50人以上で定期健診結果報告 ○
(2)異常なしの者も含め全員に結果を通知 ○
(3)異常所見者は健診日から3か月以内に医師の意見を聴く ○
(4)既往歴及び業務歴の調査は省略できない
(5)45歳以上の聴力検査は1,000Hzと4,000Hz ○

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

定期健診で省略できる項目(身長・腹囲・胸部エックス線・血液検査など)は決まってる。既往歴・業務歴、自覚症状・他覚症状、血圧、尿検査は省略不可だ。

問24.長時間労働者の面接指導の記録

■問題文
労働時間の状況等が一定の要件に該当する労働者に対して、法令により実施することとされている医師による面接指導の結果に基づく記録に記載しなければならない事項に該当しないものは、次のうちどれか。

■選択肢
(1)面接指導を受けた労働者の氏名

(2)面接指導を行った医師の氏名

(3)面接指導を受けた労働者の1か月当たり80時間を超えた時間外労働時間

(4)面接指導を受けた労働者の疲労の蓄積の状況

(5)面接指導の結果に基づき、労働者の健康を保持するために必要な措置について医師から聴取した意見

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

記録事項:実施年月日/労働者の氏名/医師の氏名/労働者の疲労の蓄積の状況/その他の心身の状況/医師から聴取した意見
(1)(2)(4)(5)記録事項 ○
(3)80時間を超えた時間外労働時間 → 記録事項ではない

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

80時間ってのは面接指導の対象者を決める基準の数字で、記録する項目じゃない。数字が入ってると正しそうに見えるから注意だ。

問25.事業場の衛生基準

■問題文
事業場の建築物、施設等に関する措置について、労働安全衛生規則の衛生基準に違反していないものは次のうちどれか。

■選択肢
(1)60人の労働者を常時就業させている屋内作業場の気積が、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き、500m3となっている。

(2)精密な作業を常時行う場所の作業面の照度を300ルクスとしている。

(3)事業場に附属する食堂の床面積を、食事の際の1人について、0.8m2としている。

(4)事業場に附属する炊事場の入口には、土足のまま立ち入ることができるように、洗浄剤を含浸させたマットを設置している。

(5)日常行う清掃のほか、1年以内ごとに1回、定期に、統一的に大掃除を行っている。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)気積は1人10m³以上 → 60人なら600m³必要。500m³は違反
(2)精密な作業の照度300ルクス以上 → 300ルクスは違反していない ○
(3)食堂の床面積は食事の際1人につき1m²以上 → 0.8m²は違反
(4)炊事場には土足で立ち入らせない → 違反
(5)大掃除は6か月以内ごとに1回 → 1年は違反

でぃでぃ

正解は(2)、ですね。

おっさん

安衛則の照度は、精密な作業300・普通の作業150・粗な作業70ルクス以上だ(事務所則のほうは一般的な事務作業300・付随的な事務作業150)。気積10m³、食堂1m²、大掃除6か月の数字もまとめて押さえとけ。

問26.妊産婦等の保護

■問題文
労働基準法に定める妊産婦等に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。ただし、常時使用する労働者数が10人以上の規模の事業場の場合とし、管理監督者等とは、「監督又は管理の地位にある者等、労働時間、休憩及び休日に関する規定の適用除外者」をいうものとする。

■選択肢
(1)妊産婦とは、妊娠中の女性及び産後8週間を経過しない女性をいう。

(2)時間外・休日労働に関する協定を締結し、これを所轄労働基準監督署長に届け出ている場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、時間外・休日労働をさせてはならない。

(3)フレックスタイム制を採用している場合には、妊産婦を1週40時間、1日8時間を超えて労働させることができる。

(4)1か月単位の変形労働時間制を採用している場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、1週40時間、1日8時間を超えて労働させてはならない。

(5)生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)妊産婦は妊娠中及び産後1年を経過しない女性(8週間ではない)
(2)妊産婦の請求があれば時間外・休日労働不可(管理監督者等を除く) ○
(3)フレックスタイム制では妊産婦の請求による制限はない ○
(4)1か月単位の変形労働時間制でも請求があれば1週40時間・1日8時間超は不可 ○
(5)生理日の就業が著しく困難な女性の休暇請求 ○

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

産後8週間は「産後休業」の数字だ。妊産婦の定義は産後1年。数字の付け替えパターンだな。

問27.年次有給休暇の比例付与

■問題文
週所定労働時間が25時間、週所定労働日数が4日である労働者であって、雇入れの日から起算して5年6か月継続勤務したものに対して、その後1年間に新たに与えなければならない年次有給休暇日数として、法令上、正しいものは次のうちどれか。ただし、その労働者はその直前の1年間に全労働日の8割以上出勤したものとする。

■選択肢
(1)12日

(2)13日

(3)14日

(4)15日

(5)16日

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

週所定30時間未満かつ週4日以下 → 比例付与の対象
週4日の付与日数:0.5年7日→1.5年8日→2.5年9日→3.5年10日→4.5年12日→5.5年13日→6.5年以上15日

でぃでぃ

正解は(2)、ですね。

おっさん

週4日で5年6か月だから13日だ。通常の労働者なら5.5年は18日。比例付与の表は週4日の行だけでも覚えておくと得点源になるぞ。

働きやすい職場で働く。ドライバーズワーク。

令和8年10月公表分 労働衛生-一般共通

おっさん

問28-問34は労働衛生(一般共通)だ。照明、統計、心臓、腰痛、救命、食中毒、健診項目。広く浅く出るのがこの科目だな。

問28.照明等の視環境

■問題文
照明等の視環境に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)照明設備については、6か月以内ごとに1回、定期に、点検し、汚れなどがあれば清掃又は交換を行っている。

(2)部屋の彩色に当たり、目の高さより下の壁及び床は、まぶしさを防ぎ安定感を出すため、濁色としている。

(3)全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の15分の1以下になるようにしている。

(4)照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から1m離れた所で、その光に直角な面が受ける明るさに相当する。

(5)高齢者は、若年者に比較して、一般に、高い照度が必要であるが、水晶体の混濁により、まぶしさを感じやすくなっている場合もあるので、注意が必要である。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)照明設備の定期点検は6か月以内ごとに1回 ○
(2)目の高さより下は濁色、上は明るい色 ○
(3)全般照明の照度は局部照明の10分の1以上にする(15分の1以下は×)
(4)1ルクス=1カンデラの光源から1m離れた直角な面の明るさ ○
(5)高齢者は高い照度が必要だが、まぶしさにも注意 ○

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

全般照明が暗すぎると、手元と周りの明暗差で目が疲れる。だから「10分の1以上」だ。「以上」と「以下」をひっくり返してくるのも定番だな。

問29.労働衛生管理の統計

■問題文
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。

(2)ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められたとしても、それらの間に因果関係があるとは限らない。

(3)ある時点の集団に関するデータを静態データといい、ある期間の集団に関するデータを動態データという。

(4)健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の出現割合を発生率といい、一定期間に有所見とされた者の割合を有所見率という。

(5)病休度数率は、次式により求められる。病休度数率=(疾病休業件数 ÷ 在籍労働者の延べ実労働時間数)× 1,000,000

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)平均が同じでも分散が違えば異なる集団 ○
(2)相関関係があっても因果関係があるとは限らない ○
(3)ある時点=静態データ、ある期間=動態データ ○
(4)ある時点の有所見者の割合=有所見率、一定期間に発生した割合=発生率(説明が逆)
(5)病休度数率=疾病休業件数÷延べ実労働時間数×1,000,000 ○

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

(3)の静態・動態と同じ考え方だ。「ある時点」は有所見率、「一定期間」は発生率。(3)がヒントになってるんだよな。

問30.脳血管疾患・虚血性心疾患

■問題文
脳血管疾患及び虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)虚血性の脳血管疾患である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳血栓症と、心臓や動脈壁の血栓が剥がれて脳血管を閉塞する脳塞栓症に分類される。

(2)出血性の脳血管疾患は、脳表面のくも膜下腔に出血するくも膜下出血、脳実質内に出血する脳出血などに分類される。

(3)虚血性心疾患は、冠動脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害である。

(4)心筋梗塞の痛みの場所は、狭心症とほぼ同じであるが、その発作が続く時間は、通常数分程度で、長くても15分以内におさまることが多い。

(5)運動負荷心電図検査は、虚血性心疾患の発見に有用である。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)脳梗塞=脳血栓症+脳塞栓症 ○
(2)出血性=くも膜下出血・脳出血 ○
(3)虚血性心疾患=冠動脈の血流不足による心筋障害 ○
(4)心筋梗塞の発作は30分以上続くことが多い。数分〜15分以内でおさまるのは狭心症
(5)運動負荷心電図は虚血性心疾患の発見に有用 ○

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

狭心症は数分で治まるが、心筋梗塞は心筋が壊死するから痛みが長く続く。この違いは毎回のように出るぞ。

問31.職場における腰痛予防対策指針

■問題文
厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)重量物取扱い作業の場合、満18歳以上の男性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね60%以下となるようにする。

(2)重量物取扱い作業の場合、腰部保護ベルトは、作業に従事する労働者全員に使用させるようにする。

(3)作業動作、作業姿勢についての作業標準の策定は、その作業に従事する全ての労働者に一律な作業をさせることになり、個々の労働者の腰痛の発生要因の排除又は低減ができないため、腰痛の予防対策としては適切ではない。

(4)重量物を持ち上げるときは、できるだけ身体を対象物に近づけ、両膝を伸ばしたまま上体を下方に曲げる前屈姿勢を取る。

(5)重量物取扱い作業に常時従事する労働者に対しては、当該作業に配置する際及びその後6か月以内ごとに1回、定期に、医師による腰痛の健康診断を行う。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)満18歳以上の男性が人力で扱う重量は体重のおおむね40%以下
(2)腰部保護ベルトは一律に使わせず、個人ごとに効果を確認して判断
(3)作業標準の策定は腰痛予防に有効
(4)できるだけ対象物に近づき、膝を曲げて腰を落とした姿勢で持ち上げる
(5)配置時とその後6か月以内ごとに1回、医師による腰痛の健康診断 ○

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

重量物は「男性は体重の40%以下、女性はその60%くらい」。腰痛健診は6か月ごと。前かがみで持ち上げるのは腰を痛める典型だからダメだ。

問32.一次救命処置

■問題文
一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)一次救命処置を行うには、まず周囲の状況が安全かどうかを確認し、自分自身の安全を確保する。

(2)傷病者に反応がある場合は、回復体位をとらせて安静にして、経過を観察する。

(3)気道を確保するには、仰向けに寝かせた傷病者の顔を横から見る位置に座り、片手で傷病者の額を押さえながら、もう一方の手の指先を傷病者のあごの先端に当てて持ち上げる。

(4)呼吸を確認して正常な呼吸がない場合や約10秒間観察しても判断できない場合は、心停止とみなし、胸骨圧迫から心肺蘇生を開始する。

(5)胸骨圧迫は、胸が約5cm沈む強さで胸骨の上半分を圧迫し、1分間に100~120回のテンポで行う。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)まず周囲の安全を確認 ○
(2)反応があれば回復体位で安静・観察 ○
(3)頭部後屈あご先挙上法 ○
(4)正常な呼吸がない・約10秒で判断できない → 胸骨圧迫から開始 ○
(5)胸骨圧迫は胸骨の下半分を約5cm、1分間に100〜120回

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

胸の真ん中、胸骨の「下半分」を押す。上半分じゃ心臓を効率よく押せない。5cm・100〜120回はセットで覚えとけ。

問33.食中毒

■問題文
食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)毒素型食中毒は、食物に付着した細菌により産生された毒素によって起こる食中毒で、カンピロバクターによるものなどがある。

(2)サルモネラ菌による食中毒は、食品に付着した菌が腸管内で増殖して発症する。

(3)黄色ブドウ球菌による毒素は、熱に強い。

(4)腸炎ビブリオ菌は、病原性好塩菌ともいわれる。

(5)ノロウイルスによる食中毒は、冬季に集団食中毒として発生することが多く、潜伏期間は、1~2日間である。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)カンピロバクターは感染型。毒素型は黄色ブドウ球菌・ボツリヌス菌
(2)サルモネラ菌は腸管内で増殖 → 感染型 ○
(3)黄色ブドウ球菌の毒素(エンテロトキシン)は熱に強い ○
(4)腸炎ビブリオは病原性好塩菌 ○
(5)ノロウイルスは冬季に多く、潜伏期間は1〜2日 ○

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

毒素型=ブドウ球菌とボツリヌス菌の2つだけ覚えれば、残りは感染型だ。カンピロバクターは鶏肉の生食とかで出るやつで、感染型だぞ。

問34.健康診断の検査項目

■問題文
健康診断における検査項目に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)γ-GTPは、正常な肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が障害を受けると血液中に流れ出し、特にアルコールの摂取で高値を示す特徴がある。

(2)尿酸は、体内のプリン体と呼ばれる物質の代謝物で、血液中の尿酸値が高くなる高尿酸血症は、関節の痛風発作などの原因となる。

(3)血清トリグリセライド(中性脂肪)は、食後に値が上昇する脂質で、内臓脂肪が蓄積している者において、空腹時にも高値が持続することは動脈硬化の危険因子となる。

(4)ヘモグロビンA1cは、過去2~3か月の平均的な血糖値を表す数値であり、直前の食事に影響されず、糖尿病のコントロールの経過をみるためにも用いられる。

(5)HDLコレステロールは、悪玉コレステロールとも呼ばれ、高値であることは動脈硬化の危険因子となる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)γ-GTPはアルコール摂取で高値 ○
(2)尿酸の高値は痛風発作の原因 ○
(3)中性脂肪は食後に上昇、空腹時の高値持続は動脈硬化の危険因子 ○
(4)HbA1cは過去2〜3か月の平均的な血糖値 ○
(5)HDLコレステロールは善玉コレステロール。低値が動脈硬化の危険因子

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

悪玉はLDLのほうだ。HDLは余分なコレステロールを回収するから「善玉」。善玉と悪玉の入れ替えは頻出だぞ。

ドラEVER

令和8年10月公表分 労働生理

第一種 衛生管理者 令和8年10月公表問題 労働生理
第一種 衛生管理者 令和8年10月公表問題 労働生理
おっさん

問35-問44の労働生理だ。今回は語句の組合せ問題が2問ある。最後の10問、走り切れよ。

問35.消化器系

■問題文
消化器系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)ブドウ糖とアミノ酸は、小腸の絨毛の毛細血管に吸収され、門脈を通って肝臓に運ばれる。

(2)無機塩及びビタミン類は、酵素による分解を受けないでそのまま吸収される。

(3)胆汁はアルカリ性で、蛋白質を分解するトリプシンなどの消化酵素を含んでいる。

(4)ペプシノーゲンは、胃酸によってペプシンという消化酵素になり、蛋白質を分解する。

(5)十二指腸に胃から酸性の消化物が入ってくると、アルカリ性の膵液が分泌され、酸を中和する。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)ブドウ糖・アミノ酸は絨毛の毛細血管から門脈経由で肝臓へ ○
(2)無機塩・ビタミンは分解されずに吸収 ○
(3)胆汁は消化酵素を含まない(脂肪を乳化するだけ)。トリプシンは膵液の酵素
(4)ペプシノーゲンは胃酸でペプシンになる ○
(5)アルカリ性の膵液が酸を中和 ○

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

胆汁はアルカリ性ってとこまでは正しい。でも消化酵素は持ってない。トリプシンは膵液だ。半分正しい文にだまされるなよ。

問36.血液

■問題文
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)血液は、血漿成分と有形成分から成り、血漿成分は血液容積の約55%を占める。

(2)ABO式血液型は、赤血球の血液型分類の一つで、A型の血清は抗B抗体を持つ。

(3)白血球のうち、好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある。

(4)血小板のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。

(5)血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて固まる現象である。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)血漿は血液容積の約55% ○
(2)A型の血清は抗B抗体を持つ ○
(3)好中球は細菌を貪食 ○
(4)リンパ球は白血球の一種(血小板ではない)
(5)フィブリノーゲン→フィブリンで凝固 ○

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

リンパ球は白血球の仲間だ。血小板は止血担当で、免疫とは関係ない。分類の入れ替えはよく出るぞ。

問37.肝臓の機能

■問題文
肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。

■選択肢
(1)血液中の身体に有害な物質を分解する。

(2)ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄える。

(3)ビリルビンを分解する。

(4)アミノ酸の分解で生じたアンモニアから尿素を合成する。

(5)コレステロールとリン脂質を合成する。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)有害物質の分解(解毒) ○
(2)ブドウ糖をグリコーゲンにして蓄える ○
(3)肝臓はヘモグロビンを分解してビリルビンを生成する(ビリルビンを分解するのではない)
(4)アンモニアから尿素を合成 ○
(5)コレステロール・リン脂質の合成 ○

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

ビリルビンは古い赤血球のヘモグロビンが壊れてできる色素で、肝臓はそれを胆汁に入れて捨てる側だ。「分解する」じゃなく「生成して排出する」と覚えとけ。

問38.呼吸

■問題文
呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇などにより間脳の視床下部にある呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。

(2)チェーンストークス呼吸とは、呼吸をしていない状態から次第に呼吸が深まり、やがて再び浅くなって呼吸が止まる状態を交互に繰り返すパターンの呼吸のことである。

(3)肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。

(4)通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%含まれる。

(5)呼吸運動は、呼吸筋が収縮と弛緩をすることによって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)呼吸中枢は延髄にある(間脳の視床下部ではない)
(2)チェーンストークス呼吸 ○
(3)肺胞でのガス交換=外呼吸 ○
(4)呼気の酸素約16%、二酸化炭素約4% ○
(5)呼吸筋の収縮・弛緩で胸郭内容積を増減 ○

でぃでぃ

正解は(1)、ですね。

おっさん

呼吸中枢は延髄、体温調節中枢は視床下部。中枢の場所の入れ替えは本当によく出るぞ。この回でも問39で体温調節中枢が出てるな。

問39.体温調節

■問題文
体温調節に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)暑熱な環境においては、汗腺の働きが活発になって発汗をうながし、汗の水分の蒸発に伴う熱の放散が増加する。

(2)発汗とは、水分が皮膚から蒸発する現象をいい、不感蒸泄とは、水分が呼気により失われる現象をいう。

(3)体温調節にみられるように、外部環境などが変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質を恒常性(ホメオスタシス)という。

(4)体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。

(5)計算上、100gの水分が体重70㎏の人の体表面から蒸発すると、気化熱が奪われ、体温が約1℃下がる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)暑熱環境で発汗が増え、蒸発で熱を放散 ○
(2)発汗は汗腺から汗が分泌されること。不感蒸泄は呼気だけでなく皮膚からも水分が失われる現象
(3)恒常性(ホメオスタシス) ○
(4)体温調節中枢は間脳の視床下部 ○
(5)100gの水分の蒸発で体重70kgの人の体温が約1℃下がる ○

でぃでぃ

正解は(2)、ですね。

おっさん

令和8年4月公表分でもほぼ同じ文が出てた。不感蒸泄は「感じないうちに皮膚と呼気から出ていく水分」だ。呼気だけじゃない。

問40.感覚・感覚器

■問題文
感覚又は感覚器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)物理化学的な刺激の量と人間が意識する感覚の強度とは、直線的な比例関係にある。

(2)皮膚感覚には、触圧覚、痛覚、温度覚(温覚・冷覚)などがあり、これらのうち冷覚を感じる冷覚点の密度は他の感覚点に比べて高い。

(3)内臓感覚は、内臓の動き、炎症などを感じて、内臓痛などとして部位の特定ができる鋭敏な感覚である。

(4)音の振動は、蝸牛の中のリンパ液を介して有毛細胞に伝わり、この細胞が蝸牛神経に接触することで神経が刺激され、音として伝えられる。

(5)平衡感覚に関係する器官である前庭及び半規管は、中耳にあって、体の傾きや回転の方向を知覚する。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)刺激量と感覚の強さは対数的な関係(ウェーバー・フェヒナーの法則)
(2)感覚点で最も密度が高いのは痛覚点
(3)内臓感覚は鈍く部位の特定が難しい
(4)音の振動 → 蝸牛のリンパ液 → 有毛細胞 → 蝸牛神経 ○
(5)前庭・半規管は内耳にある

でぃでぃ

正解は(4)、ですね。

おっさん

平衡感覚の前庭と半規管は内耳だ。中耳は鼓膜の奥の耳小骨があるとこ。皮膚の感覚点は痛覚が一番多いってのも覚えとけ。

問41.代謝

■問題文
代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
(1)代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪、グリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成されることを同化という。

(2)代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、細胞を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを異化という。

(3)メッツ(METs)は、身体活動の強度を示す指標で、座位安静時の酸素消費量に対する身体活動時の酸素消費量で表される。

(4)エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比である。

(5)エネルギー代謝率は、生理的負担だけでなく、精神的及び感覚的な側面をも考慮した作業強度を表す指標として用いられる。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)分解してエネルギーを得てATPを合成 → 異化
(2)栄養素から生体に必要な物質を合成 → 同化
(3)メッツは座位安静時の酸素消費量の何倍かで表す身体活動の強度 ○
(4)酸素と二酸化炭素の容積比は呼吸商
(5)エネルギー代謝率(RMR)は精神的・感覚的な作業の強度は表さない

でぃでぃ

正解は(3)、ですね。

おっさん

同化と異化の入れ替え、呼吸商とエネルギー代謝率の入れ替え。代謝の問題はほぼこのパターンだ。RMRは体を動かす作業にしか使えない指標だぞ。

問42.抗体(語句の組合せ)

■問題文
抗体に関する次の文中の[  ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、適切なものは(1)~(5)のうちどれか。「抗体とは、体内に入ってきた[ A ]に対して[ B ]免疫において作られる[ C ]と呼ばれる蛋白質のことで、[ A ]に特異的に結合し、[ A ]の働きを抑える働きがある。」

■選択肢
(1)A:化学物質/B:体液性/C:アルブミン

(2)A:化学物質/B:細胞性/C:免疫グロブリン

(3)A:抗原/B:体液性/C:アルブミン

(4)A:抗原/B:細胞性/C:アルブミン

(5)A:抗原/B:体液性/C:免疫グロブリン

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

A 抗原:体内に入ってきた異物
B 体液性免疫:抗体で攻撃(細胞性免疫はリンパ球が直接攻撃)
C 免疫グロブリン:抗体の正体(アルブミンは血漿中の別のたんぱく質)

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

抗体を使うのが体液性免疫、リンパ球自身が戦うのが細胞性免疫だ。抗体=免疫グロブリン。この3点を押さえりゃ一発で選べる。

問43.ホルモンによる血糖量の調節

■問題文
ホルモンによる血糖量の調節に関する次の文中の[  ]内に入れるAからEの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。「膵臓から分泌されるグルカゴンは血糖量を[ A ]させ、インスリンは血糖量を[ B ]させる。また、[ C ]から分泌されるアドレナリンと[ D ]から分泌されるコルチゾールは、ともに血糖量を[ E ]させる。」

■選択肢
(1)A:減少/B:増加/C:副腎皮質/D:副腎髄質/E:減少

(2)A:減少/B:増加/C:副腎髄質/D:副腎皮質/E:増加

(3)A:増加/B:減少/C:副腎皮質/D:副腎髄質/E:増加

(4)A:増加/B:減少/C:副腎皮質/D:副腎髄質/E:減少

(5)A:増加/B:減少/C:副腎髄質/D:副腎皮質/E:増加

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

A グルカゴン → 血糖量を増加
B インスリン → 血糖量を減少
C アドレナリンは副腎髄質、D コルチゾールは副腎皮質
E どちらも血糖量を増加

でぃでぃ

正解は(5)、ですね。

おっさん

血糖を下げるのはインスリンだけ、あとは全部上げる側だ。アドレナリン=髄質、コルチゾール=皮質の対応は単独でも出るからセットで覚えとけ。

問44.疲労

■問題文
疲労などに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

■選択肢
(1)産業疲労は、疲労徴候の現れ方により、急性疲労、慢性疲労、日周性疲労などに分類することができる。

(2)慢性疲労は、1労働日から翌日にわたる生活サイクルの不調により発現し、だるさ、眠け、イライラ感等によって自覚される。

(3)近年の職場では、全身疲労のみならず、体の一部の筋肉を使う情報機器作業などによる局所疲労が問題となっている。

(4)エネルギー代謝率(RMR)が7の作業では、大きな疲労状態に陥る。

(5)労働時間の短縮は、仕事による負担を減らすと同時に、睡眠、休養を取りやすくするので、効果的な疲労蓄積の予防法のひとつと考えられている。

でぃでぃ

まず、各肢のポイントを見てみましょう!

(1)急性疲労・慢性疲労・日周性疲労に分類 ○
(2)1労働日から翌日にわたる生活サイクルの不調で現れるのは日周性疲労。慢性疲労は長期間の蓄積によるもの
(3)情報機器作業などによる局所疲労 ○
(4)RMR7の作業は大きな疲労状態に陥る ○
(5)労働時間の短縮は疲労蓄積の予防に効果的 ○

でぃでぃ

正解は(2)、ですね。

おっさん

慢性疲労は何日も何週間も積み重なったもの。1日単位のリズムの乱れは日周性疲労だ。定義の付け替えパターンだな。最後の1問、お疲れさん。

ドラEVER

まとめ

でぃでぃ

お疲れ様でしたです!令和8年10月公表分の44問、全部完了ですー。

おっさん

今回は化学物質管理者みたいな新しい制度も出たが、半分以上は「数字の付け替え」と「言葉の入れ替え」だった。定番の論点を正確に覚えてりゃ、6割は十分狙えるぞ。

でぃでぃ

ひとつ前の令和8年4月公表分とまったく同じ論点もありましたね。本編の学習ページとあわせて復習してくださいです!

おっさん

過去問は繰り返しが命だ。古い回から順に何周もやれよ。

ドラEVER

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