【最新版】高圧ガス移動監視者-過去問:令和8年度第2回(2026年9月実施)検定問題の解答と解説

高圧ガス移動監視者-過去問:令和8年度第2回

2026年(令和8年)9月6日に実施された高圧ガス移動監視者講習の検定問題(過去問)を、KHK(高圧ガス保安協会)が公表した検定問題・正解答をもとに全20問解説します。

今のところ「令和最新版の過去問」です。

おっさん

ここは高圧ガス移動監視者の令和8年度 第2回の検定問題を解いてみるページだな。

でぃでぃ

今回はKHKが公表した問題文そのままですよー。

おっさん

公表は1か月くらいで消えちまうからな。見逃したやつはここで確認してくれ。

でぃでぃ

それじゃ今回もわたしの解説で進めましょーか。途中で本編ページへのリンクも貼るので、復習したい人はそっちもどうぞです。

リンク先ページを開いた際、読み込んだ場所がズレていたらページ更新をすると目的の場所が表示されます。

INDEX

高圧ガス移動監視者-過去問 令和8年度 第2回 概要

今回の検定試験の実施内容です。

仕様情報
検定
実施日
令和8(2026)年9月6日
制限時間90分
(10:00〜11:30)
問題数20問(五肢択一)
合格基準満点の60%以上
(20問中12問)
合格発表検定から1カ月後くらい
(KHKが合格者番号を公表)
次回検定令和8年度 第3回
(例年11月ごろ)
試験の概要 ※次回の日程・会場はKHKの講習案内で確認してください
おっさん

次回は11月か。年4回あるから、落ちてもすぐリベンジできるのはありがたいな。

でぃでぃ

その分、講習の受け直しも付いてくるんですけどね…

問題として出題された論点を纏めます。

出題問題の主たる論点
法令
基準
①高圧ガス保安法の目的
②高圧ガスの定義
③移動監視者が必要なガス
④ローリーでのガス移動
⑤バラ積みでのガス移動
⑥ツーマン運行のルール
計算
性状
⑦ゲージ圧力と絶対圧力
⑧比重・ボイルシャルル・アボガドロ
⑨体積の計算
⑩液化ガスの性状
⑪燃焼と爆発
⑫可燃性ガスの性状
⑬毒性ガスの性状
⑭LPガスの性状
⑮特殊高圧ガスの性状
法令
基準
⑯ローリーでのガス移動
⑰バラ積みでのガス移動
⑱ローリー容器と付属品
⑲高圧ガス容器
⑳非常時の措置
出題区分と論点
でぃでぃ

並びは前回(第1回)とまったく同じですね。問1が目的、問2が定義、問9が計算…この順番はもう固定と思っていいです。

おっさん

ツーマン運行もまた出てるじゃねーか。

でぃでぃ

もはや皆勤賞ですw

高圧ガス移動監視者-過去問 令和8年度 第2回 法令・基準Aパート

高圧ガス移動監視者 法令・基準A
でぃでぃ

それじゃあ法令・基準の前半6問から見ていきましょー!

問01.高圧ガス保安法の目的

次の記述のうち、高圧ガス保安法の目的において、高圧ガスによる災害を防止するために定められている事項として正しいものはどれか。

イ
高圧ガスの容器の製造及び取扱を規制すること

ロ
高圧ガスの販売及び移動を規制すること

ハ
民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進すること

(1) イ (2) ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(容器の製造・取扱の規制は法目的に明記)
ロ.正しい(製造・貯蔵・販売・移動その他の取扱・消費の規制)
ハ.正しい(民間事業者と高圧ガス保安協会の自主的活動の促進)

おっさん

正解肢はイ,ロ,ハ だな。

でぃでぃ

今回はひっかけ無しの全部正解でした。前回も全部正解だったので、2回連続ですね。

おっさん

毎回「販売量」とか「販売価格」とか混ぜてくるのに、今回は素直だな。

でぃでぃ

素直な時ほど「どれか違うはず…」って疑って落とすんですよ。第1条はそのまま覚えちゃいましょー。

高圧ガス保安法 第1条

この法律は、高圧ガスによる災害を防止するため、高圧ガスの製造、貯蔵、販売、移動その他の取扱及び消費並びに容器の製造及び取扱を規制するとともに、民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進し、もつて公共の安全を確保することを目的とする。

問02.高圧ガスの定義

次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
常用の温度において圧力が2.0メガパスカルとなる圧縮酸素であって現にその圧力が2.0メガパスカルであるものは、高圧ガスである。

ロ
温度35度において圧力が1メガパスカル以上となる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)は、現にその圧力が1メガパスカル未満であっても、高圧ガスである。

ハ
圧力が0.2メガパスカルとなる場合の温度が20度である液化ガスは、高圧ガスである。

(1) イ (2) ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(常用の温度で1MPa以上、かつ現に1MPa以上の圧縮ガス)
ロ.正しい(35度で1MPa以上となる圧縮ガスは現在の圧力にかかわらず高圧ガス)
ハ.正しい(0.2MPaとなる温度が35度以下の液化ガスは高圧ガス)

おっさん

正解肢はイ,ロ,ハ だな。

でぃでぃ

これも全部正解。数字が基準の「以上」「以下」に入っているか見るだけです。

でぃでぃ

圧縮ガスは1MPa以上、液化ガスは0.2MPa以上、または0.2MPaになる温度が35度以下なら高圧ガス。ハは「20度で0.2MPa」なので、35度以下に入ってますね。

おっさん

問1・問2と続けて全部正解ってのは、逆に不安になるな…

問03.移動監視者が必要なガス

次の高圧ガスのうち、車両により移動するときに移動監視者にその移動について監視をさせなければならないものはどれか。

イ
質量1000キログラムの液化酸素

ロ
質量10キログラムの特殊高圧ガス

ハ
容積50立方メートルの圧縮ガスである可燃性ガス(特殊高圧ガスを除く。)

(1) ロ (2) イ、ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.誤り(支燃性の液化ガスは6000kg以上で監視が必要。1000kgは不要)
ロ.正しい(特殊高圧ガスは量にかかわらず監視が必要)
ハ.誤り(可燃性の圧縮ガスは300m³以上で監視が必要。50m³は不要)

おっさん

正解肢はロ だな。

でぃでぃ

今回いちばん差がつきそうな問題です。答えはロだけ。

おっさん

液化酸素1000キロって、けっこうな量だろ?

でぃでぃ

それでも監視はいらないんです。酸素は支燃性なので、液化ガスだと6000kg以上が基準。可燃性や毒性よりずっと緩いんですよ。

でぃでぃ

数字は表で覚えちゃいましょー。

ガスの種類圧縮ガス液化ガス
毒性ガス100m³以上1,000kg以上
可燃性ガス300m³以上3,000kg以上
支燃性ガス
(酸素など)
600m³以上6,000kg以上
特殊高圧ガス量にかかわらず
すべて
量にかかわらず
すべて
移動監視者による監視が必要な量(車両による移動)

問04.ローリーでのガス移動

タンクローリによる高圧ガスの移動に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
車両の地盤面からの最大高が容器(当該容器の頂部に設けた附属品を含む。)の地盤面からの高さより高い場合には、高さ検知棒を設けること。

ロ
容器に設けたバルブには、開閉方向及び開閉状態を外部から容易に識別するための措置を講ずること。

ハ
可燃性ガスを移動するときは消火設備を携行しなければならないが、酸素を移動するときは消火設備を携行しなくてよい。

(1) イ (2) ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.誤り(高さ検知棒が必要なのは、車両の最大高が容器の高さより「低い」場合)
ロ.正しい(バルブの開閉方向・開閉状態を外部から識別できるようにする)
ハ.誤り(酸素を移動するときも消火設備の携行が必要)

おっさん

正解肢はロ だな。

でぃでぃ

イは逆です。高さ検知棒がいるのは、車両のてっぺんが容器より低いとき。容器や附属品がいちばん上に出ていると、ガード下なんかでぶつけちゃいますから。

おっさん

ハの「酸素なら消火設備いらない」ってのは?

でぃでぃ

ダメです。酸素は燃えないけど、周りの物を激しく燃やします。可燃性ガスだけじゃなく、酸素も消火設備を持っていく必要があるんですよ。

問05.バラ積みでのガス移動

高圧ガスの充塡容器等を車両に積載して移動する場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
一般複合容器であって当該容器の刻印等により示された年月から15年を経過したものを高圧ガス(液化石油ガスを除く。)の移動に使用しないこと。

ロ
液化石油ガスの充塡容器等は、特に定めるものを除き、常に温度40度以下に保つこと。

ハ
可燃性ガスの充塡容器等と酸素の充塡容器等とを同一の車両に積載して移動するときは、これらの充塡容器等のバルブが相互に向き合うようにすること。

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(刻印年月から15年を経過した一般複合容器は使用しない)
ロ.正しい(充塡容器等は常に40度以下)
ハ.誤り(バルブが相互に向き合わないようにする)

おっさん

正解肢はイ,ロ だな。

でぃでぃ

ハの「向き合うように」が逆。可燃性ガスと酸素を一緒に積むときは、バルブが向き合わないようにします。

おっさん

向き合ってたら、漏れたときに可燃物と酸素が真正面で混ざるからな。

でぃでぃ

イの一般複合容器15年と、ロの40度以下はどっちも定番の数字ですねー。

問06.ツーマン運行のルール

特殊高圧ガスの充塡容器等を車両に積載して移動する場合、運搬の経路、交通事情、自然条件その他の条件から判断して、交替して運転させるため車両1台につき運転者2人を充てなければならない場合は次のうちどれか。ただし、連続運転時間とは、1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。

イ
1の運転者による1日当たりの運転時間が6時間で、そのうち最長の連続運転時間が2時間となる場合

ロ
1の運転者による1日当たりの運転時間が8時間で、そのうち最長の連続運転時間が3時間となる場合

ハ
1の運転者による1日当たりの運転時間が10時間で、そのうち最長の連続運転時間が4時間を超える場合

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

1日の運転時間が9時間超、または連続運転時間が4時間超で2人乗務が必要。
イ.非該当(6時間・連続2時間)
ロ.非該当(8時間・連続3時間)
ハ.該当(10時間>9時間、連続4時間超)

おっさん

正解肢はハ だな。

でぃでぃ

1日の運転時間が9時間を超えるか、連続運転が4時間を超えるなら運転者2人。ハだけが10時間で当てはまります。

おっさん

ロの8時間・連続3時間はギリギリセーフってことか。

でぃでぃ

はい。「以上」じゃなくて「超える」なので、9時間ちょうど・4時間ちょうども1人でOKなんですよ。

おっさん

どうせ守る会社ねーのになぁ…

でぃでぃ

それ、前回も言ってましたよね?w

高圧ガス移動監視者-過去問 令和8年度 第2回 計算・性状

高圧ガス移動監視者 計算・性状
でぃでぃ

続いて計算・性状の9問です。ここは暗記と計算のセットですよー。

問07.ゲージ圧力と絶対圧力

圧力に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
0.25MPa(ゲージ圧力)と、2500kPa(ゲージ圧力)は等しい圧力である。

ロ
200kPa(絶対圧力)は、0kPa(ゲージ圧力)よりも低い圧力である。

ハ
30MPa(絶対圧力)は、20000kPa(ゲージ圧力)よりも高い圧力である。

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.誤り(0.25MPa=250kPa。2500kPaではない)
ロ.誤り(0kPa(ゲージ)≒101kPa(絶対)なので、200kPa(絶対)のほうが高い)
ハ.正しい(20000kPa(ゲージ)≒20.1MPa(絶対)<30MPa(絶対))

おっさん

正解肢はハ だな。

でぃでぃ

イは単位の読み違いを狙ってます。0.25MPaは250kPa。2500kPaだと10倍になっちゃいます。

おっさん

ロは?200kPaの方が数字はデカいぞ。

でぃでぃ

ゲージ圧力0kPaは、絶対圧力にすると大気圧ぶんの約101kPa。だから200kPa(絶対)の方が高いです。

でぃでぃ

ハも同じ考え方で、20000kPa(ゲージ)は絶対圧力だと約20.1MPa。30MPaの方が高いので正しいですね。

でぃでぃ

絶対圧力とゲージ圧力の換算は計算・性状の本編でも解説してます。

問08.比重・ボイルシャルル・アボガドロ

次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
標準状態におけるあるガスの空気に対する比重は、そのガスの分子量を空気の平均分子量で割ることによりおよその値が求められ、比重が1より大きいガスが空気中に漏れた場合には高い所に滞留しやすい。

ロ
ボイル-シャルルの法則によると、気体の圧力が一定であれば、一定量の気体の体積は絶対温度(熱力学温度)に比例する。

ハ
アボガドロの法則によれば、同じ体積の気体の塩素と酸素は、温度、圧力が等しければ、同じ物質量(モル)である。

(1) イ (2) ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.誤り(前半は正しいが、比重が1より大きいガスは低い所に滞留しやすい)
ロ.正しい(圧力一定なら体積は絶対温度に比例)
ハ.正しい(同温・同圧・同体積なら気体の種類によらず同じ物質量)

おっさん

正解肢はロ,ハ だな。

でぃでぃ

イは前半は正しいんですけど、最後が逆。比重が1より大きいガスは空気より重いので、低い所に溜まります。

おっさん

LPガスが床に溜まるってのと同じ話だな。

でぃでぃ

そうです。長い文の最後だけ変えてくるのは、この試験の定番の手口ですねー。

問09.体積の計算

温度25℃、圧力0.101MPa(絶対圧力)、体積1360Lの気体がある。圧力一定の状態で、この気体の温度を40℃まで加熱したとき、この気体の体積はおよそいくらになるか。ただし、ボイル-シャルルの法則に従うものとする。

(1) 850L
(2) 1000L
(3) 1290L
(4) 1430L
(5) 2180L

圧力一定なので V2=V1×T2/T1。
T1=25+273=298K、T2=40+273=313K
V2=1360×313/298≒1428L → およそ1430L

おっさん

正解肢は(4) 1430L だな。

でぃでぃ

圧力一定なので、体積は絶対温度に比例します。温度は必ずK(ケルビン)に直しましょー。

でぃでぃ

25℃=298K、40℃=313K。
1360 × 313 ÷ 298 ≒ 1428
だから、およそ1430Lです。

おっさん

℃のまま計算すると、1360×40÷25で2176…あ、選択肢の2180Lになるじゃねーか。

でぃでぃ

そういうことです。℃のまま計算した人向けの罠がちゃんと用意されてるんですよw

問10.液化ガスの性状

液化ガスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
液状のプロパンの温度上昇による体積の膨張割合は、液体の水のそれよりも大きい。

ロ
大気圧下において、液化酸素の沸点は、液化プロパンの沸点よりも高い。

ハ
LPガスは、温度が一定であれば、液の組成(各成分の混合比率)が変わっても飽和蒸気圧は変化しない。

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(液状プロパンの体積膨張率は水よりかなり大きい)
ロ.誤り(液化酸素の沸点は約−183℃、プロパンは約−42℃で、酸素のほうが低い)
ハ.誤り(組成が変われば飽和蒸気圧も変わる)

おっさん

正解肢はイ だな。

でぃでぃ

ロは沸点の比較。液化酸素は約−183℃、プロパンは約−42℃なので、酸素の方がずっと低いです。

でぃでぃ

ハは、LPガスはプロパンとブタンの混ぜ物なので、混ぜる割合が変われば蒸気圧も変わります。

おっさん

冬にブタンが多いと気化しにくくなるってやつか。

でぃでぃ

まさにそれです。

問11.燃焼と爆発

燃焼と爆発に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
人体や衣服の帯電に起因する静電気放電による火花は、発火源となることがある。

ロ
分解爆発性ガスは、容器中に支燃性ガスが混入していなくても、何らかの要因があると爆発することがある。

ハ
水素は自然発火性ガスである。

(1) イ (2) イ、ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(人体・衣服の静電気放電も発火源になる)
ロ.正しい(分解爆発性ガスは支燃性ガスなしでも爆発しうる)
ハ.誤り(水素は自然発火性ではない。自然発火性の代表はモノシラン等)

おっさん

正解肢はイ,ロ だな。

でぃでぃ

ハの水素は燃えやすいけど、自然発火性ではないです。空気に触れただけで燃え出すのはモノシランの方。

おっさん

静電気のイは、冬場にドアノブでバチッとなるアレだな。

でぃでぃ

はい、アレでもガスには十分な火種になります。

問12.可燃性ガスの性状

次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
アセチレンは無色の可燃性ガスで、空気よりわずかに軽く、銅、銀に作用して爆発性の化合物を生成する。

ロ
水素はほとんど無色の炎を出して燃焼するので、日中の屋外では発火燃焼の確認が困難である。

ハ
酸素中での可燃物の発火温度(発火点)は、空気中の場合より高くなる。

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(分子量26で空気よりわずかに軽く、銅・銀とアセチリドを生成)
ロ.正しい(水素炎はほぼ無色で日中は見えにくい)
ハ.誤り(酸素中では発火温度は低くなる)

おっさん

正解肢はイ,ロ だな。

でぃでぃ

ハが逆です。酸素の中だと、発火温度は低くなります。つまり燃えやすくなる。

でぃでぃ

アセチレンは銅・銀と反応して爆発性の化合物を作るので、銅を多く含む材料は使えないんですよ。

おっさん

水素の炎が見えにくいってのは、本当に怖いよな。

問13.毒性ガスの性状

毒性ガスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
塩素は、支燃性を有し、可燃性物質とともに発火源に触れるとその物質を燃焼させる性質がある。

ロ
一酸化炭素は、無色、無臭の気体で、空気よりわずかに軽く、通常圧縮ガスで運搬される。

ハ
酸化エチレンは、沸点が0℃より高く、気体は無色でエーテル臭があるが、分解爆発性のガスではない。

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(塩素は支燃性)
ロ.正しい(COは無色無臭、分子量28で空気よりわずかに軽く、圧縮ガスで運搬)
ハ.誤り(沸点約10.7℃・エーテル臭は正しいが、酸化エチレンは分解爆発性ガス)

おっさん

正解肢はイ,ロ だな。

でぃでぃ

ハは前半は正しい(沸点は約10.7℃、エーテル臭)んですけど、最後の「分解爆発性ではない」が誤り。

でぃでぃ

酸化エチレンは分解爆発性の代表選手です。アセチレンと並んで覚えておきましょー。

おっさん

毒性で、可燃性で、分解爆発もするのか。欲張りなガスだな…

問14.LPガスの性状

LPガスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
LPガスの成分の1つであるプロパンは、液体も気体も無色で、標準状態では空気よりも重い気体である。

ロ
LPガスが不完全燃焼すると、一酸化炭素などを発生するおそれがある。

ハ
液体のLPガスが皮膚に触れると凍傷を起こすことがある。

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(プロパンは無色、分子量44で空気より重い)
ロ.正しい(不完全燃焼でCOが発生)
ハ.正しい(気化熱で皮膚を冷やし凍傷を起こす)

おっさん

正解肢はイ,ロ,ハ だな。

でぃでぃ

全部正解です。プロパンは分子量44で空気(約29)より重い。液が皮膚に付くと、気化熱で凍傷になります。

おっさん

不完全燃焼で一酸化炭素ってのは、家庭用でも同じだな。

問15.特殊高圧ガスの性状

特殊高圧ガスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
特殊高圧ガスは、いずれも爆発範囲が広く、かつ、毒性を有する。

ロ
モノシランが漏えいしてすぐに発火したときは、発火したモノシランを無理に消火せず漏えいを止めることが先決である。

ハ
ジボランは、水に接触すると加水分解される性質がある。

(1) イ (2) ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(特殊高圧ガスはいずれも可燃性で爆発範囲が広く、毒性を有する)
ロ.正しい(消火すると未燃ガスが滞留して再爆発の危険。まず漏えいを止める)
ハ.正しい(ジボランは水と反応して加水分解する)

おっさん

正解肢はイ,ロ,ハ だな。

でぃでぃ

全部正解。特殊高圧ガスは可燃性・毒性・爆発範囲が広いのセットで覚えておけばOKです。

でぃでぃ

ロの「無理に消火しない」は、消しても漏れが止まらないとガスが溜まって、あとで爆発するからなんですよ。

おっさん

火を消すより元を断て、ってことだな。

高圧ガス移動監視者-過去問 令和8年度 第2回 法令・基準Bパート

高圧ガス移動監視者 法令・基準B
でぃでぃ

ラストの法令・基準5問です。現場っぽい問題が増えてきますよー。

問16.ローリーでのガス移動

タンクローリによる高圧ガス(液化石油ガスを除く。)の移動などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
液化ガスの充塡容器等にあっては、特に定めるものを除き、容器の内部に液面揺動を防止するための防波板を設けること。

ロ
容器元弁、緊急遮断装置に係るバルブその他の主要な附属品が突出した容器にあっては、これらの附属品を車両の右側面に設けた堅固な操作箱の中に収納すること。

ハ
可燃性ガスを移動するときに携行する消火設備並びに必要な資材及び工具等は、月1回以上点検する必要がある。

(1) イ (2) イ、ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(液化ガスのタンクローリには防波板)
ロ.誤り(操作箱は車両の「右側面以外」に設ける)
ハ.正しい(消火設備・資材・工具等は月1回以上点検)

おっさん

正解肢はイ,ハ だな。

でぃでぃ

ロの操作箱は、車両の右側面以外に付けます。右側は対向車側なので、ぶつけられやすいんですよ。

おっさん

前回(第1回)の問4にも同じ操作箱の話が出てたな。

でぃでぃ

はい、2回連続です。ハの消火設備の点検が「月1回以上」も一緒に覚えましょー。

問17.バラ積みでのガス移動

高圧ガスの充塡容器等の移動に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
塩素の充塡容器と水素の充塡容器を同一の車両に積載した。

ロ
50kg入り液化塩素の充塡容器をトラックに立積みにし、かつ1段積みにして移動した。

ハ
縦型の可搬式超低温容器の場合、残ガス容器は、横積みにして移動させてもよい。

(1) ロ (2) ハ (3) イ、ロ (4) イ、ハ (5) ロ、ハ

イ.誤り(塩素とアセチレン・アンモニア・水素は同一車両に積載禁止)
ロ.正しい(立積み・1段積み)
ハ.誤り(残ガス容器も充塡容器等と同様に扱い、縦型の超低温容器は立てて積む)

おっさん

正解肢はロ だな。

でぃでぃ

イは完全にアウト。塩素と水素は同じ車両に積めません。塩素はアセチレン・アンモニア・水素とは混載禁止です。

おっさん

ハの残ガス容器ならいいだろってのは?

でぃでぃ

空っぽに近くても容器は容器です。縦型の超低温容器は立てて積むものなので、横積みはダメですねー。

問18.ローリー容器と付属品

タンクローリ用容器の附属品などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
緊急遮断装置は、タンクローリの液取入れ取出し弁やホースなどが破損したり外れたりしたときに、その弁などから離れた場所で操作して、液やガスの噴出を緊急に停止するために取り付けられている。

ロ
温度計の検出部は、容器内の液相部ではなく気相部に取り付けなければならない。

ハ
アースコードは、タンクローリ用容器などに帯電した静電気を大地に放電するために備えられている。

(1) イ (2) ロ (3) ハ (4) イ、ハ (5) ロ、ハ

イ.正しい(離れた場所から操作して噴出を緊急停止)
ロ.誤り(温度計の検出部は液相部に取り付ける)
ハ.正しい(アースコードで静電気を大地へ逃がす)

おっさん

正解肢はイ,ハ だな。

でぃでぃ

ロの温度計は逆で、検出部は液相部に付けます。液の温度を知りたいので、液に浸かっていないと意味がないんですよ。

おっさん

前回は圧力計の話で、あっちは気相部だったよな。

でぃでぃ

そうなんです。圧力計は気相、温度計は液相。セットで覚えると混乱しません。

問19.高圧ガス容器

高圧ガスの容器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

イ
継目なし容器は、酸素や窒素などの圧縮ガスを充塡する容器として使用されている。

ロ
容器の刻印のうち、内容積を表す記号は、「V」である。

ハ
容器の表面積の1/2以上を白色に塗色した容器は、液化塩素用の容器である。

(1) ロ (2) イ、ロ (3) イ、ハ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.正しい(高圧の圧縮ガスには継目なし容器)
ロ.正しい(内容積はV)
ハ.誤り(白色は液化アンモニア。液化塩素は黄色)

おっさん

正解肢はイ,ロ だな。

でぃでぃ

ハの白色は液化アンモニアです。液化塩素は黄色。

おっさん

酸素が黒、水素が赤、炭酸ガスが緑だったか。

でぃでぃ

はい。塗色は毎回どこかで出るので、容器の刻印(V・W・TP・FP)と一緒に押さえておきましょー。

問20.非常時の措置

高圧ガスの移動中における非常時の措置に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

イ
液化ガスが大量に漏えいする事故が発生したため、所属会社に第1通報を行った。

ロ
LPガスが漏えいし、燃焼・爆発の危険性があったため、事故現場周辺の火気制限を行った。

ハ
液化塩素の50kg用容器のバルブの溶栓からガスが漏えいしたため、防災キャップをパッキンを入れて取り付け、安全な場所へ移動した。

(1) イ (2) ハ (3) イ、ロ (4) ロ、ハ (5) イ、ロ、ハ

イ.不適切(大量漏えい時の第1通報は消防署・警察署へ)
ロ.適切(火気制限で着火を防ぐ)
ハ.適切(溶栓からの漏えいは防災キャップ+パッキンで止め、安全な場所へ)

おっさん

正解肢はロ,ハ だな。

でぃでぃ

イは通報先が違います。大量に漏れたときの第1通報は消防署・警察署。会社への連絡はその後です。

おっさん

会社に電話して「どうしましょう」って聞いてる場合じゃねーってことだな。

でぃでぃ

そういうことです。これで全20問、終了です!

高圧ガス移動監視者-過去問 令和8年度第2回 振り返り

でぃでぃ

9/6に検定を受けられた皆様、お疲れさまでした!

おっさん

今回は全部正解の問題が4問(問1・2・14・15)もあったな。

でぃでぃ

逆に、問3(答えがロだけ)みたいに1つしか正しくない問題もあって、「全部正解」と「1つだけ正解」の両極端でしたね。

おっさん

選択肢を見ただけで決め打ちするのは危ないってことか。

でぃでぃ

はい。イロハを1つずつ〇✕して、最後に組み合わせる。これが結局いちばん速いです。

おっさん

次は11月の第3回だな。

これから高圧ガス移動監視者の資格取得をする方は、試験対策用に本編も見て頂ければです。

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問題文・正解はKHK(高圧ガス保安協会)の公表資料によります。解説は当サイトの独自のものです。法令の最新の規定は、KHKの講習テキスト・e-Gov法令検索などで確認してください。

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