高圧ガス移動監視者-過去問:令和8年度第1回(2026年5月実施)検定問題の解答と解説

2026年(令和8年度第1回・5月29日)に実施された高圧ガス移動監視者講習の検定問題(保安管理技術)と解答・解説です。KHK(高圧ガス保安協会)が公表した検定問題をもとに、全20問を解説します。

令和最新版の高圧ガス移動監視者の過去問です。

でぃでぃ

ここは高圧ガス移動監視者の令和8年度第1回(2026年5月実施)の検定問題を解いてみるページですよー。

おっさん

お、最新回が出たんだな。法令から保安管理技術まで20問か。

でぃでぃ

はい!法令・計算・ガスの性状・移動の基準と幅広いので、苦手分野を作らないのがコツです。さっそくいきましょー。

KHKの検定問題の公表期間は約1か月と短いため、本ページで内容を確認・復習できるようにまとめています。

INDEX

高圧ガス移動監視者 過去問 令和8年度第1回 概要

移動監視者
検定試験
情報
検定実施日令和8年5月29日
科目保安管理技術
問題数20問
回答方式マークシート(多肢選択)
合格基準満点の60%以上(12点/20点)
公表高圧ガス保安協会(KHK)

このページでは保安管理技術 問1〜問20を収録しています。各問の選択肢(イ・ロ・ハ)ごとに正誤のポイントを示します。

おっさん

それじゃ問1からいくぞ。

問1.高圧ガス保安法の目的

■問題文
次の記述のうち、高圧ガス保安法の目的において、高圧ガスによる災害を防止するために定められている事項として正しいものはどれか。

■選択肢
イ.高圧ガスの容器の製造を規制すること

ロ.高圧ガスの販売を規制すること

ハ.民間事業者による高圧ガスの保安に関する自主的な活動を促進すること

イ.正しい(容器の製造を規制)
ロ.正しい(販売を規制)
ハ.正しい(自主的活動の促進)

でぃでぃ

正解はイ,ロ,ハです。

問2.高圧ガスの定義

■問題文
次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.常用の温度において圧力が0.2メガパスカルとなる圧縮ガス(圧縮アセチレンガスを除く。)であって現にその圧力が0.2メガパスカルであるもので、かつ、温度35度において圧力が0.2メガパスカルとなる圧縮ガスは高圧ガスである。

ロ.温度15度において圧力が0.3メガパスカルとなる圧縮アセチレンガスは高圧ガスである。

ハ.圧力が0.2メガパスカルとなる場合の温度が30度である液化ガスは高圧ガスである。

イ.誤り(圧縮ガスは1MPa以上が高圧ガス。0.2MPaでは該当しない)
ロ.正しい(圧縮アセチレンは0.2MPa以上で高圧ガス)
ハ.正しい(0.2MPaとなる温度が35度以下の液化ガスは高圧ガス)

でぃでぃ

正解はロ,ハです。

問3.移動監視者による監視が必要な高圧ガス

■問題文
次の高圧ガスのうち、車両により移動するときに移動監視者にその移動について監視をさせなければならないものはどれか。

■選択肢
イ.質量2000キログラムの液化石油ガス

ロ.容積200立方メートルの毒性ガスである圧縮ガス

ハ.質量10キログラムの特殊高圧ガス

イ.誤り(可燃性・液化石油ガスは3000kg以上で監視が必要。2000kgは不要)
ロ.正しい(毒性の圧縮ガスは100m³以上で監視が必要)
ハ.正しい(特殊高圧ガスは量にかかわらず監視が必要)

でぃでぃ

正解はロ,ハです。

問4.液化石油ガスの移動に係る技術上の基準

■問題文
タンクローリによる液化石油ガスの移動に関する次の記述のうち、液化石油ガスの移動に係る技術上の基準等について、液化石油ガス保安規則上正しいものはどれか。

■選択肢
イ.充塡容器等は、特に定めるものを除き、その温度を常に40度以下に保つこと。

ロ.容器元弁及び緊急遮断装置に係るバルブその他の主要な附属品が突出した容器にあっては、これらの附属品を車両の右側面に設けた堅固な操作箱の中に収納すること。

ハ.充塡容器等を移動するときは、消火設備並びに災害発生防止のための応急措置に必要な資材及び工具等を携行すること。

イ.正しい(温度は常に40度以下)
ロ.誤り(突出した附属品の操作箱は車両の「右側面以外」に設ける。右側面は不可)
ハ.正しい(消火設備・資材・工具等を携行)

でぃでぃ

正解はイ,ハです。

問5.充塡容器等の積載移動(混載)

■問題文
高圧ガスの充塡容器等(液化石油ガス用のものを除く。)を車両に積載して移動する場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.可燃性ガスの充塡容器等と酸素の充塡容器等とを同一の車両に積載して移動するときは、これらの充塡容器等のバルブが相互に向き合わないようにすること。

ロ.塩素の充塡容器等と水素の充塡容器等は、同一の車両に積載して移動してもよい。

ハ.毒性ガスの充塡容器等には、木枠又はパッキンを施すこと。

イ.正しい(バルブを相互に向き合わせない)
ロ.誤り(塩素と水素は同一車両に積載してはならない)
ハ.正しい(毒性ガスには木枠又はパッキンを施す)

でぃでぃ

正解はイ,ハです。

問6.交替運転者の配置(2人乗務)

■問題文
特殊高圧ガスの充塡容器等を車両に積載して移動する場合、運搬の経路、交通事情、自然条件その他の条件から判断して、交替して運転させるため車両1台につき運転者2人を充てなければならない場合は次のうちどれか。ただし、連続運転時間とは、1回が連続10分以上で、かつ、合計が30分以上の運転の中断をすることなく連続して運転する時間をいう。

■選択肢
イ.1の運転者による1日当たりの運転時間が10時間で、そのうち最長の連続運転時間が3時間となる場合

ロ.1の運転者による1日当たりの運転時間が6時間で、そのうち最長の連続運転時間が5時間となる場合

ハ.1の運転者による1日当たりの運転時間が4時間で、そのうち最長の連続運転時間が2時間となる場合

1日9時間超、または連続運転4時間超で2人乗務が必要。
イ.該当(1日10時間>9時間)
ロ.該当(連続5時間>4時間)
ハ.非該当(4時間・連続2時間とも基準内)

でぃでぃ

正解はイ,ロです。

問7.圧力(絶対圧力とゲージ圧力)

■問題文
圧力に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。なお、大気圧は標準大気圧とする。

■選択肢
イ.0.1MPa(絶対圧力)は、0.1MPa(ゲージ圧力)より低い圧力である。

ロ.0.200MPa(絶対圧力)と200kPa(絶対圧力)は、等しい圧力である。

ハ.101.3kPa(ゲージ圧力)と2.026MPa(絶対圧力)は、等しい圧力である。

イ.正しい(絶対圧力=ゲージ圧力+大気圧なので、同じ数値ならゲージ圧力のほうが高い)
ロ.正しい(0.200MPa=200kPa)
ハ.誤り(101.3kPa(ゲージ)=約202.6kPa(絶対)=0.2026MPa。2.026MPaではない)

でぃでぃ

正解はイ,ロです。

問8.気体の性質(温度・分子量・モル体積)

■問題文
次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.セルシウス温度150℃を絶対温度(熱力学温度)に換算すると、およそ323Kとなる。

ロ.標準状態におけるある気体の空気に対するガス比重は、その気体の分子量を空気の平均分子量で割ることにより、およその値を求めることができる。

ハ.アボガドロの法則に従うとき、水素の分子量を2とすると、質量2gの水素の標準状態における体積はおよそ22.4Lである。

イ.誤り(150+273=423K。323Kではない)
ロ.正しい(ガス比重≒分子量÷空気の平均分子量29)
ハ.正しい(1molの気体は標準状態で約22.4L)

でぃでぃ

正解はロ,ハです。

問9.ボイル・シャルルの法則(計算)

■問題文
気体が、容器に温度25℃、ゲージ圧力200kPaで充塡されている。この容器内の気体の温度が40℃になったとき、容器内の圧力(ゲージ圧力)はおよそいくらになるか。ただし、この気体はボイル-シャルルの法則に従い、大気圧は標準大気圧とし、容器の内容積は変わらないものとする。

■選択肢
(1) 215kPa

(2) 250kPa

(3) 280kPa

(4) 320kPa

(5) 380kPa

絶対圧力で計算する。P1=200+101.3=301.3kPa、T1=298K、T2=313K。
P2=301.3×313÷298≒316.5kPa(絶対)→ ゲージ圧力=316.5−101.3≒215kPa。

でぃでぃ

正解は(1)です。

問10.液化ガスの性質

■問題文
液化ガスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.大気圧下において、液化酸素の沸点は液化アンモニアの沸点より高い。

ロ.プロパンの飽和蒸気圧は、温度が同じである場合、小型容器に充塡したときよりも大型容器に充塡したときのほうが高い。

ハ.容器に液化ガスを充塡する際、容器内の上部の空間を過少にして充塡すると、温度が上昇した場合、液体が容器内に充満し、圧力が上昇して、容器が破裂するおそれがある。

イ.誤り(液化酸素の沸点約−183℃、液化アンモニア約−33℃。酸素のほうが低い)
ロ.誤り(飽和蒸気圧は温度で決まり、容器の大小では変わらない)
ハ.正しい(過充塡は満液・破裂のおそれ)

でぃでぃ

正解はハです。

問11.可燃性ガスの燃焼と爆発

■問題文
可燃性ガスの燃焼と爆発に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.酸化エチレンは、容器中で空気や酸素のような支燃性ガスが混入していない場合でも、何らかの要因があると突然に分解を始めて爆発に至ることがある。

ロ.発火点が常温以下の自然発火性ガスが常温の空気中に漏えいしたとき、火炎などのように局部的に加熱するような発火源がなければ発火しない。

ハ.常温、大気圧における可燃性ガスの爆発範囲は、一般に酸素中では空気中にくらべ狭くなる。

イ.正しい(酸化エチレンは分解爆発性)
ロ.誤り(発火点が常温以下なら発火源がなくても自然発火する)
ハ.誤り(爆発範囲は酸素中のほうが広くなる)

でぃでぃ

正解はイです。

問12.可燃性ガス・酸素の性質

■問題文
可燃性ガスおよび酸素に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.常温常圧下において、アセチレンは、無色の気体で、空気よりもわずかに重い。

ロ.体積比で水素2と酸素1の割合に混合したガスは、水素爆鳴気と呼ばれ、着火により激しく爆発する。

ハ.可燃性ガスの発火温度は、同一条件下であれば空気中よりも酸素中のほうが低くなる。

イ.誤り(アセチレンの分子量26は空気29より小さく、空気よりわずかに軽い)
ロ.正しい(水素2:酸素1の混合は水素爆鳴気)
ハ.正しい(酸素中では発火温度が低くなる)

でぃでぃ

正解はロ,ハです。

問13.毒性ガスの性質

■問題文
毒性ガスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.塩素は、常温常圧では無色で、可燃性を有する気体である。

ロ.アンモニアは、常温常圧では強い刺激臭をもった無色の気体である。

ハ.一酸化炭素は、空気中で点火すれば青白い炎をあげて燃焼し、二酸化炭素を生成する。

イ.誤り(塩素は黄緑色で支燃性。無色・可燃性ではない)
ロ.正しい(アンモニアは無色・刺激臭)
ハ.正しい(一酸化炭素は可燃性で燃えてCO₂になる)

でぃでぃ

正解はロ,ハです。

問14.LPガスの性質

■問題文
次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.LPガスは、分解爆発性ガスである。

ロ.LPガスは、常温、常圧で気体であるが、冷却するか、または常温でも圧縮することで比較的容易に液化する。

ハ.LPガスは、一般に容器内に液体の状態で充塡して貯蔵または移動する。

イ.誤り(LPガスは分解爆発性ではない)
ロ.正しい(冷却・加圧で容易に液化)
ハ.正しい(液体の状態で貯蔵・移動)

でぃでぃ

正解はロ,ハです。

問15.特殊高圧ガスの性質

■問題文
特殊高圧ガスに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.アルシンは、塩素、フッ素などと激しく反応する。

ロ.漏えいしている特殊高圧ガスが発火して火災が起きている場合は、消火するとかえって危険性が大きくなることがある。

ハ.特殊高圧ガスには、常温では分解反応は起こらなくても、周辺の火災などで加熱されれば分解爆発に至るものがある。

イ.正しい(アルシンはハロゲンと激しく反応)
ロ.正しい(消火すると未燃ガスが滞留し再爆発の危険)
ハ.正しい(加熱で分解爆発に至るものがある)

でぃでぃ

正解はイ,ロ,ハです。

問16.タンクローリによる移動の基準

■問題文
タンクローリによる高圧ガスの移動に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

■選択肢
イ.高圧ガスを移動するときは、車両の見やすい箇所に警戒標を掲げなければならない。

ロ.タンクローリにより液化酸素を移動するとき、当該高圧ガスの名称、性状及び移動中の災害防止のために必要な注意事項を記載した書面を運転者に交付し、移動中携帯させ、これを遵守させなければならない。

ハ.移動を開始するとき及び移動を終了したときは、当該ガスの漏えい等の異常の有無を点検し、異常のあるときは、補修その他の危険を防止するための措置を講ずること。

イ.正しい(警戒標を掲げる)
ロ.正しい(イエローカード等の書面を交付・携帯)
ハ.正しい(移動開始時・終了時の点検)

でぃでぃ

正解はイ,ロ,ハです。

問17.充塡容器等の積載移動

■問題文
高圧ガスの充塡容器等を車両に積載して移動する場合に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.内容積120リットル未満の液化石油ガスの充塡容器等を、消防法別表に掲げる第四類の危険物と同一の車両に積載して移動した。

ロ.液化石油ガスを充塡した容器を斜め積みとしたので、安全弁の放出口は下に向けた。

ハ.液化塩素の充塡容器等(内容積47L)をトラックに立積みにして移動した。

イ.正しい(120L未満なら第四類危険物と混載可)
ロ.誤り(安全弁の放出口は上に向ける)
ハ.正しい(充塡容器は立積みが原則)

でぃでぃ

正解はイ,ハです。

問18.タンクローリ用容器の附属品

■問題文
タンクローリ用容器の附属品などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.容器内部の圧力を知るための圧力計は、一般にブルドン管式の圧力計が使用されており、その圧力計導管の取出部は液相部にある。

ロ.防波板は、液化ガスの液面揺動を防止するためのものである。

ハ.タンクローリの運行中は、緊急遮断装置を閉止の状態にした。

イ.誤り(圧力計導管の取出部は気相部にある)
ロ.正しい(防波板は液面揺動の防止)
ハ.正しい(運行中は緊急遮断装置を閉止)

でぃでぃ

正解はロ,ハです。

問19.高圧ガスの容器

■問題文
高圧ガスの容器に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

■選択肢
イ.家庭用のLPガス容器には、一般に溶接容器が使用されている。

ロ.容器の刻印のうち、「V」はその容器の内容積、「FP」はその容器の耐圧試験における圧力、「TP」はその容器の最高充塡圧力を表す記号である。

ハ.酸素ガス用の容器は、容器の表面積の1/2以上を黒色に塗色してある。

イ.正しい(家庭用LPガス容器は溶接容器)
ロ.誤り(FPは最高充塡圧力、TPは耐圧試験圧力。説明が逆)
ハ.正しい(酸素は黒色、表面積の1/2以上)

でぃでぃ

正解はイ,ハです。

問20.移動中の非常時の措置

■問題文
高圧ガスの移動中における非常時の措置に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

■選択肢
イ.車両に積載した容器から高圧ガスが少量漏えいしていたので、近くの安全な場所まで移動して停止した。

ロ.液化ガスが大量に漏えいする事故が発生したため、速やかに消防署に第1通報を行った。

ハ.初期措置のため通報を通行人または付近住民に依頼することを想定して、ガス名、所属会社、警察署や消防署の電話番号など必要事項を記入した緊急連絡先カードを数枚常時携行した。

イ.適切(安全な場所へ移動して停止)
ロ.適切(速やかに通報)
ハ.適切(緊急連絡先カードの携行)

でぃでぃ

正解はイ,ロ,ハです。

まとめ

令和8年度第1回(保安管理技術)の全20問でした。法令の数値・ガスの性状・移動の基準は毎回くり返し問われるので、過去問で出題パターンに慣れておくと安定して合格点に届きます。

おっさん

やっぱり法令の数値と移動の基準は毎回出るな。ここを落とさなきゃ大丈夫そうだ。

でぃでぃ

その通りです!計算問題(ボイル・シャルル)や圧力の換算も定番なので、本編の解説ページで復習しておきましょー。

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■高圧ガス移動監視者 ページ一覧
①:高圧ガス移動監視者の概要
②:高圧ガス-法令・基準
③:高圧ガス-計算・性状
④:過去問-令和5年度 第2回
⑤:過去問-令和5年度 第3回
⑥:過去問-令和5年度 第4回
⑦:過去問-令和6年度 第1回
⑧:過去問-令和6年度 第2回
⓽:過去問-令和6年度 第3回
⑩:過去問-令和6年度 第4回
⑪:過去問-令和7年度 第1回
⑫:過去問-令和8年度 第1回 ◀◀ NOW
⑬:過去問-令和8年度 第2回【最新】

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