危険物乙4-指定数量の覚え方:3つのルールと語呂で1日マスター

「乙4の指定数量、種類が多すぎて覚えられない」「ガソリン200Lはわかるけど、第三石油類とか第四石油類になると混乱する」——指定数量の暗記は乙4試験の最初の関門です。法令・物理化学・性質消火の3科目すべてで使われるので、ここを攻略すると一気に楽になります。

このページでは、指定数量を「丸暗記」ではなく「構造で覚える」方法を紹介します。試験で必要な数値はわずか10通り。コツさえ掴めば1日で頭に入ります。

おっさん

指定数量、何回覚えても忘れるんだよな…。ガソリンと灯油はいけるんだけど、その先がモヤッとする。

でぃでぃ

あるあるですー!実は3つのルールを掴めば、表全体を見ずに数値が再現できるようになるんですよー!

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そもそも指定数量とは?(30秒で復習)

指定数量とは、「危険物として規制が始まる量の基準」。これを超えると消防法上の「危険物」として扱われ、所定の届出・許可・有資格者の選任が必要になります。

たとえばガソリンの指定数量は200L。ガソリン200L以上を貯蔵・取扱するには許可と有資格者が必要です。これ未満(少量危険物)は市町村条例の規制で済みます。

第4類危険物の指定数量 完全一覧

品名指定数量代表物質
特殊引火物50Lジエチルエーテル/二硫化炭素/アセトアルデヒド
第一石油類(非水溶性)200Lガソリン/ベンゼン/トルエン
第一石油類(水溶性)400Lアセトン/ピリジン
アルコール類400Lメタノール/エタノール/1-プロパノール
第二石油類(非水溶性)1,000L灯油/軽油/キシレン
第二石油類(水溶性)2,000L酢酸/プロピオン酸
第三石油類(非水溶性)2,000L重油/クレオソート油
第三石油類(水溶性)4,000Lグリセリン/エチレングリコール
第四石油類6,000Lギヤー油/シリンダー油/タービン油
動植物油類10,000Lなたね油/ヤシ油
第4類危険物の指定数量(消防法 別表第三より)

構造で覚える3つのルール

ルール①|水溶性は非水溶性の「2倍」

第一・第二・第三石油類のすべてで、水溶性は非水溶性の2倍です。

200L → 400L(第一石油類)
1,000L → 2,000L(第二石油類)
2,000L → 4,000L(第三石油類)

これだけ覚えれば、表の右半分(水溶性)は自動的に算出できます。なぜ2倍かというと、水で薄めて消火しやすい=危険度が低いと評価されるから。理由とセットで覚えると忘れません。

ルール②|「非水溶性は5倍ずつ増える」

特殊引火物→第一→第二→第三を非水溶性で並べると、ほぼ5倍刻みになっています。

特殊引火物 50L
 ↓ ×4
第一石油類 200L
 ↓ ×5
第二石油類 1,000L
 ↓ ×2
第三石油類 2,000L
 ↓ ×3
第四石油類 6,000L

厳密には等比じゃないですが、「危険度が下がるほど指定数量が大きくなる」という方向性だけ押さえればOK。引火点が低い=危険=少量で規制、引火点が高い=大量でも規制対象外、という構造です。

ルール③|動植物油類だけ「桁が違う」

動植物油類だけ10,000L(1万L)と桁違いに大きい。引火点が250℃近くあり、日常的に発火しないからです。

おっさん

てか、なたね油1万Lって…タンクローリー1台分か。

でぃでぃ

そうなんですー。お料理油が指定数量に達するには、トラック満載レベルじゃないと無理なんですよー。

語呂合わせ|「ゴジ・ニ・シ・センニ・ニジ・ニロク・イチ」

数字だけ並べると 50・200・400・1000・2000・4000・6000・10000。数字を頭文字でリズム化すると暗記が速いです。

「特50・一2・アル4・二千・三2・四6・動1万」
とく・ごじゅう/いち・に/あるこーる・よん/に・せん/さん・に/よん・ろく/どう・いちまん

私は試験前夜、これをトイレで5回声に出して暗唱しました。リズム化すると不思議と忘れません。語呂合わせって結局「自分が口に出して気持ちいいか」だと思います。

よくある引っかけ問題3パターン

引っかけ①|「アルコール類は第一石油類」と思わせる

アルコール類は独立した分類で、指定数量は400L。第一石油類の水溶性(400L)と数値は同じですが、分類は別物です。試験では「メタノールは第一石油類である」のような選択肢で揺さぶってきます。×。

引っかけ②|「重油は第二石油類」と思わせる

重油は第三石油類(2,000L)。灯油・軽油の第二石油類とは違います。「重油=第二石油類」は×。

引っかけ③|「水溶性も非水溶性も同じ指定数量」

第二石油類のところで「酢酸の指定数量は1,000L」とくる選択肢。酢酸は水溶性なので2,000L。「水溶性は2倍」のルールを忘れていると引っかかります。

でぃでぃ

引っかけパターンは3つとも頻出。本番までに過去問で3回は出会いますー!

指定数量の倍数計算|試験での使い方

覚えた指定数量は、複数品目の合算計算でフル活用します。

倍数 = Σ(貯蔵量 ÷ 指定数量)

例題:ガソリン100L+灯油500L+重油1,000Lの倍数は?

ガソリン:100 ÷ 200 = 0.5
灯油:500 ÷ 1,000 = 0.5
重油:1,000 ÷ 2,000 = 0.5
合計:0.5 + 0.5 + 0.5 = 1.5倍(指定数量以上=規制対象)

このパターンが法令で頻出。電卓は使えないので単純な分数に落とせるよう、貯蔵量と指定数量を同じ単位で揃えるのがコツです。

まとめ|表は1日、運用は1ヶ月で身に付く

指定数量の表は1日真剣に向き合えば覚えられます。ただし「数値が瞬時に出る」状態にするには、過去問で何度も使う必要があります。試験本番で迷わず答えるためには、「ガソリン?200!」と反射で出るレベルまで持っていきましょう。

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